20歳のSSW・スズキケントが語る、コロナ禍でも揺るがない「変わらない日常」の歌

スズキケント

東京都出身、2002年生まれ20歳のシンガーソングライター・スズキケント。2023年2月8日(水)リリースの1st Digital EP『もしも星が降るのなら』では、「変わらない日常」をテーマに透明感あるまっすぐな歌声で琴線に触れる切ないメロディーが歌われている。純度の高い日本語ポップスとして聴ける一方で、サウンド面ではオアシスやダイナソーJr.などの洋楽をリファレンスとしており、音楽的にも深みがある作品となっている。今回、自身の音楽に影響を受けたルーツや、EPの制作プロセスについてなど、ざっくばらんに話を伺った。

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―「もしも星が降るのなら」のミュージックビデオのセットに置かれていたCDや壁に掛けられたレコードは、スズキさん自身で選ばれたものなんですか?

スズキ:元々実家に父のCDがたくさんあって、子供の頃からよく流れていいました。今回はその中から、自分の好きなものを選んで持ってきました。



―ビートルズ、オアシス、ダイナソーJr.などのジャケットがあって、UKサウンドやグランジ、オルタナティブみたいなジャンルが好きなのかなと思いました。スズキさんのルーツにそういった音楽があるんでしょうか?

スズキ:オアシスやダイナソーJr.は、父親の影響でよく聴いています。ただ自分の楽曲ではあまりそういうのが感じられないというか。どちらかというとグランジよりかはポップスに近いような気がします。メロディーに関しては、母親が聴いていた80年代90年代のポップスからの影響もあると思います。小沢健二さんの作品なんかもMVに出てきたと思うんですけど、その辺りがルーツですね。

―確かにスズキさんのソングライティングの中で、80年代90年代の音楽が、洋楽、邦楽問わず入っているなと感じました。サウンド面からはオアシスなどの洋楽からの影響を感じたんですけど、歌詞の日本語を大切にされていて、聞き馴染みの良い言葉が耳にすっと入ってくる印象でした。作詞する上でそういったことを意識されているんですか?

スズキ:作詞をする時に、深読みというより聴いてすぐ理解できるような、なるべく分かりやすい言葉、文章を大切にしていて。そこに合うキャッチーなメロディーをのたいなと思っています。

―最初に詞から作り始めるんですか?

スズキ:メロディーと言葉はバランスが大事なので、ほぼ同時に作っていくことが多いですね。メロディーと一緒にそれに合う言葉を選んでいくっていう感じです。

―曲作るときはアコギの弾き語りで作ることが多いですか?

スズキ:曲によってそういう作り方もあれば、エレキギターでアンプを使って、バンドアレンジから作るやり方もするんですけど、今回の「もしも星が降るのなら」はアコギで作りました。

Rolling Stone Japan 編集部

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