GENERATIONS中務裕太とShiori Murayamaが語る、ダンスパフォーマンスとエンタテインメントの探求

EXPGで学んだこと

—お二人は、EXPG(EXPG STUDIO)出身ですよね。ダンスのルーツには、EXPGで学んできたこともあるのかなと思うんですけど。他のダンススクールにはない、EXPGならではの個性ってどういうところだと思いますか?

中務:EXPGはストリートダンスだけじゃなくて、心の中まで全部見られる感じがあるんです。己との闘いというか、自分磨きもできるような場所なので、そこは他のダンススクールとは違う部分かな、と思います。

Murayama:他のダンススタジオでは味わえない経験ができたり、身体づくりの面でのトレーニングがあったり。私がいた時は、クラス編成を分ける学内オーディションがあって、レベル分けがされていたんです。それに向けてトレーニングするし、オーディションの機会があるからこそ緊張感を味わえる。あとはサポートでEXILEさんとかステージの後ろに出させていただいたり、たくさんの経験をさせていただきました。

—すぐにライブの現場に立てる経験は大きいですよね。

中務:そうです。キッズダンサーでも立てるので。そこはEXPGの武器だなと思います。ライブで活躍できるキッズがこれだけいるスタジオは他にないと思うので、子どもたちの将来への力の入れ方が、EXPGは凄いなと思います。

—中務さんの個人ライブ「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします2023~」のトークでも話してましたけど、EXPGに入る前はかなり尖ってたそうですね。

中務:だいぶトゲが取れていきましたね。最初は尖りまくってたので、しょっちゅう怒られてましたし、他の生徒がいる前で怒られたこともありました。それまでそういうことで怒られた経験があまりなくて、自由にダンスだけさせてきてもらってたので、EXPGに入ってからちゃんと大人に怒られて、心の面でもすごく鍛えられました。

—いきなり大人に言われて、反抗したりはしなかったんですね。

中務:正直、最初は面倒くさいみたいな感じが出ていたかもしれないけど、あの時にああやって言ってくれたのって愛情だなって今はめっちゃ感じます。あの時の自分、しばいてやりたいですね(笑)。

—(笑)Murayamaさんもそういうものは感じますか?

Murayama:そうですね。礼儀は絶対大事にしなさいって言われていて、子どもながらにそういうものを学んでました。

—EXPG時代に印象に残ってることは何かありますか?

中務:僕が初めてサポートダンサーで出させてもらったのが、2008年にEXILEさんが初めて「EXILE PERFECT LIVE」っていうドームツアーをやった時だったんです。楽屋で待ってたら直己(小林)さんが来て、みんなとコミュニケーションをとってくださって。その時の僕からしたら、TVに出てる人がダンサーの楽屋に来て話してくれるってことが衝撃でした。メンバーの皆さんとの関わりは一切ないと思ってたので。直己さんだけじゃなくて他のメンバーの皆さんも来てくださって、積極的に僕らにいろんなお話をしてくださったんです。こんな環境本当にあるんだなって、僕もそうやって思われるような存在になりたいって、その時に強く感じました。

Murayama:一番印象が強いのは、自分が最初にサポートダンサーで出た2007年のEXILEさんの「EXILE EVOLUTION」です。まだそんなに大きいステージに立ったことがない小学校4年生くらいの時だったんですけど、キッズダンサーとしてガムシャラに踊って。そこで、お客さんの目の前で踊ることってすごく楽しいんだなって思いました。

—その時の光景は、今でも覚えてるんですか?

Murayama:覚えてます。お客さんの歓声が聞こえて、一体感を感じました。自分が出たのは「WON'T BE LONG」って曲だったんですけど、大きいミラーボールが下りてくる演出があって、それをお客さんのところに持っていくんです。お客さんが楽しんでる様子も見れたので、演出も含め、ライブってこういう感じなんだ、凄い!って思いましたね。こんなステージでEXILEさんと一緒に踊れてるんだ自分、って思いながら楽しんで踊ってました。

—さっき中務さんが、EXILEのメンバーの人たちが楽屋に来てくれたって話をしてくれましたが、今は逆の立場じゃないですか。次の世代にバトンを渡せる立場になったからこそ、意識するようになったこともあるんですか?

中務:今でも不思議です。僕たちがステージに立って、ダンサーのキッズによろしくお願いしますって言われてるのが。昔は僕たちがよろしくお願いしますって言ってた立場だから、今でも言われるのはまだ慣れないです。でも将来を担うこの子たちが、いつか自分たちのステージに立つ日が来るのかって思うと、頑張らないといけないと思います。この子たちのために夢が叶う場所をたくさん作っていきたいですし、EXPGでも積極的にいろいろやらせていただいていて、新しい取り組みも今準備しているところです。

—サポートダンサーも主役の1人なんだって考え方は、HIROさんからの影響がやっぱり大きいのかなと思うんですけど。

中務:THE RAMPAGEから下の世代はHIROさんが勇退してから活躍するようになったので、GENERATIONSがHIROさんと一緒にステージに立った最後の世代なんです。その時はしょっちゅう夜ご飯とかに呼んでいただいていろんなお話をしましたし、数えきれないぐらいの言葉をいただきました。よく言われたのは、俺たちはゲストじゃなくてホストになるべきだってこと。こっちが一生懸命盛り上げるからお客さんも盛り上がってくれるのであって、我々がゲストとしてふんぞり返ってたらお客さんは盛り上がらない。ホストの気持ちで盛り上げることは常に意識した方がいいよって、教えていただいて。ライブ以外でも、会食で先方の方がいらっしゃった時に、盛り上げ方を教えていただいたり。そういう姿勢を、常日頃からHIROさんの背中を見て教わってきました。HIROさんみたいな立場の方が直接教えてくださるような環境って多分、他の事務所にはあまりないと思うんです。それ以外でもメンバーがスタッフさんに絡んでいくこともありますし、誰とでも距離が近いのはLDHの武器かなって感じます。

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