森山良子特集、歌手活動55周年の歴史を自選曲とともに振り返る



田家:御茶ノ水にあった大学の学園祭でこれを聴いておりました(笑)。

森山:あーそうですか(笑)!

田家:同じ世代でこういう人がいるんだ、青春だなと思ってました(笑)。

森山:まあこの頃は青春ですねー本当ですねー。

田家:この曲は思い出の一曲になるんでしょうしね。

森山:「スチューデントフェスティバル」というみんなでやっていたフォークのコンサートにいろいろな人が出て、最後になると必ずこの「今日の日はさようなら」、〈また会う日まで信じ合う喜びを大切にしよう〉って歌詞が恥ずかしくて(笑)。

田家:素朴な(笑)。

森山:そうなんです! そのまま単刀直入でピュアな気持ちを金子詔一さんが書き綴ったということで、自分がこの曲を歌うの恥ずかしい! と思っていたんですけども、今になってみるとたくさんの人がこの曲を学校で習ったり、同世代の人はみなさん歌えていて。私の歌だと思って勘違いしてらっしゃる方もいらっしゃる。自分自身がレコーディング化したことによって、私の歌のように思われているんですけどもあの頃の学生たちの青春の歌だったんじゃないかなと思います。

田家:この曲で日本のジョーン・バエズと呼ばれるようになっているわけですもんね。

森山:きゃー! そうなんですか(笑)!

田家:そうなんですかって(笑)。

森山:困りましたね、本当に(笑)。微妙なことがいっぱいありますね、生きていく上には。

田家:微妙なことがいっぱいありながらの55周年ということで、今日の3曲目です。1968年1月発売、「愛する人に歌わせないで」。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE