シンガーソングライター・ayakaが語る、日常の妄想から綴る独自の詞世界

ー現在のリスナー層は20代を中心にした若者の方が多いですか?

ayaka:そうですね。恋愛の曲を歌うことが多いので若い女性に特に響けばいいなと思って作っています。

ー制作する中で若者に向けたメッセージ、言葉を意識して作ることはあるんですか?

ayaka:あまり意識せずに自分の中から出てきたものから作っていますね。私は妄想するのが大好きで、曲にも妄想を入れ込むんですよ。でも1曲1曲、詞には本当にあったことも入れ込んでいて。あと、友達間、家族間、自分一人であったことでも恋愛の曲にしちゃう癖があるんです。一つの出来事から妄想していったことがみんなと共感できることだったら嬉しいなと思いますね。

ー最新EP『たぶん嘘の話』のタイトルはどのように付けられたんですか?

ayaka:2曲目に入っている「コーヒーリング」の歌詞の一部から取ったんですけど、それだけではなくて、EPを最後まで聴き終わってタイトルを見直した時に「え!これ全部嘘なん?」ってなってくれたら面白いなと思って付けました。あと小説のタイトルとしても面白いものにしたくて、『たぶん嘘の話』って本が並んでいたら私だったら気になるなと思って決めました。

ー今作のジャケ写はどんなイメージで撮影されたんですか?

ayaka:私が2人並んで、私が私に耳打ちをしているイメージですね。でも聞いてる人は真顔で、聞いているか聞いていないかわからない不思議な空気感が好きです。このジャケットのイメージが元々頭にあったので撮影はすぐ終わりました(笑)。


『たぶん嘘の話』ジャケット

ー今回のEPを制作するにあたってどのような心境で臨まれましたか?

ayaka:今年、3月にシングル『眠れない夜の夢/君は魔法使い』、6月に初EP『デイビーデイビー』を出して、今回2枚目のEPって感じでめちゃくちゃCDを作っているんですよ(笑)。今回のEPは、全体的なコンセプトがあった訳じゃないんです。なので、今作にはライブでしたことがない曲も入れています。いっぱい曲を作ってお世話になっている人に聞いてもらって決めるやり方で選ばれた6曲です。だからといってストーリー性がないとは全く思ってなくて。捨て曲なし、全曲リードにできるぐらい強い作品を目指して作りました。

ー今作はサウンドアレンジの面でもバラエティーに富んだ作品になっている印象があります。

ayaka:今作は1曲1曲わざとアレンジを違う方にお願いしています。私は作詞・作曲しかできないのでアレンジはお願いするんですけど、だからこそ私が知らない世界に連れて行ってくれると思っています。

ーアレンジの段階でayakaさんがイメージを伝えたりすることもあるんですか?

ayaka:ここはみんなで歌えるようなアレンジにしてくださいとか。具体的なアーティスト名を出してこの人みたいな感じにしてくださいとか言ったりもしますね。

Rolling Stone Japan編集部

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