ボディカムの映像が明かす、シカゴ警察による両手を挙げた13歳の少年への発砲事件

Photo courtesy:Shafkat Anowar/AP

13歳のアダム・トレド氏が米現地時間2021年4月15日、アメリカ・イリノイ州シカゴで警察に撃たれて死亡した事件で、警察官のボディカメラ映像などが公開された。シカゴ警察は、亡くなったトレド氏が銃殺された際に銃を手に構えていたと発表したが、公開された映像によりその主張は覆った。

公開されたボディカムの映像が明らかにしたのは、トレド氏が両手を挙げ、武器を所持していない状態にも関わらず銃殺されたという事実だった。映像は、銃殺されたトレド氏さんがその時手に銃を持っていたという検察官の証言と矛盾することを明らかにしている。

シカゴ・トリビューン誌は、独立機関シビリアン・オフィス・オブ・ポリス・アカウンタビリティにより、当時の状況を撮影した警察官のボディカムの映像と第三者視点からの映像が公開されたと発表。トレド氏を銃撃した警察官は、エリック・スティルマンだと特定されている。トレド氏の家族は4月14日に、ボディカムの映像を確認することを許可され、その後に発表した声明で「このような経験は当時その場にいた全員、特にアダムの家族にとっては極めて重く、胸が張り裂けるようなものでした」と述べている。

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Translated by Kazuhiro Ouchi

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