トークから一転、先程のステージへと移る……と思いきや、なんと渋谷の街を再現したかのようなバーチャル空間が出現。先述の屋外広告を思わせる演出も印象的だ。1曲目は世界的人気DJ/プロデューサーのR3HABがリミックスを手がけたことでも話題となった「Turning Up」。<Turning up with the J-pop!>というリリックも、“日本のポップ・シーンを彩る最新ヒット曲を世界の音楽ファンへ発信”という『Tokyo Super Hits』、そして本イベントのクライマックスに相応しい。“最も多くのグラミー賞を獲得したアーティスト”としても知られるブルーノ・マーズが楽曲制作及びプロデュースを手がけた「Whenever You Call」ではロマンチックに、そして Sam Hollanderプロデュースの「Party Starters」では背景の LED がリリックと連動するカラフルな演出を展開。花吹雪に包まれながらライブは終了した。
最後はステージにMCのふたりが登場し、LEDには配信中に寄せられたコメントが大量に映し出される。「Spotifyで我々もお世話になったので、このように一緒にイベントを作れて嬉しい」と二宮和也。世界中から誕生日を祝うコメントが寄せられた大野は「新しい誕生日の迎え方をさせてもらいました」と喜びの声を上げていた。
マカロニえんぴつ、ビッケブランカ、Vaundy、[Alexandros]、End of the World、Perfume、嵐といったジャンルや形態、そしてキャリアもバラバラな7組が出演した本イベント。世界中の音楽リスナーに日本の今のポップ・シーンを届ける貴重な機会となったはずだ。長らく閉鎖的と言われていながらも、今確実に変革期を迎えている日本の音楽シーン。その可能性とポテンシャルを十二分に感じさせるイベントであった。
なお、本イベントは11月27日23時59分まで Streaming+で見逃し配信も楽しめる。リアルタイムで観れなかった方もぜひチェックを。
「Spotify presents Tokyo Super Hits Live 2020」
2020年11月26日(木)実施
セットリスト
マカロニえんぴつ
・ブルーベリー・ナイツ
・恋人ごっこ
・ヤングアダルト
ビッケブランカ
・Black Rover
・Shekebon!
・Ca Va?
Vaundy
・不可幸力
・東京フラッシュ
・怪獣の花唄
[Alexandros]
・Burger Queen(冒頭はサウンドエフェクトで、途中から生演奏に切り替わります)
・Kick&Spin
・Beast
・風になって
End of the World
・Dropout Boulevard
・Birthday
・Gone
・Rollerskates
Perfume
・FLASH
・再生
・チョコレイト・ディスコ
嵐
・Turning Up
・Whenever You Call
・Party Starters