心地良いサウンドを手軽に愉しめる逸品 Apple HomePod mini レビュー

11月16日に発売されたAppleの新しいスマートホームスピーカー「HomePod mini」(Photo by Brandt Ranj)


徐々によりスマートに


HomePod miniはスピーカーとしては申し分ないが、同製品の「スマート」機能はSiriとAppleのソフトウェアによって制限されている。他のApple製品を使っていれば、HomePod miniのおかげで生活はいくらか便利になるのが関の山だ。

iPhoneをHomePod miniに近づけるだけで音を自動的に送信できる機能はかなり時短になるが、成功率はおよそ60パーセントだった。Apple TVのスピーカー代わりにHomePod miniを2台使用したときも、同じような結果だった。

Appleの「Media Streamer」アプリを使えば、スマートでワイヤレスなホームシアターシステムのオーディオアウトプットとしてHomePod miniを設定することができる。期間は短かったものの、筆者はこれを機能させ、その結果はかなり満足のいくものだった。だが、Apple TVを試すようになってからは、HomePod miniをオーディオアウトプットに設定するというオプションが表示されなくなった。奇妙にも、同じネットワークにつながっているいつものHomePodを検知し続けたのだ。

HomePod miniに本当に驚かされたのは、家族や友人に同時に音声メッセージが送れる「インターコム」というAppleの新機能と一緒に使ったときだ。この機能を使うと、色んなAppleデバイスに短い音声メッセージを送ることができ、その魅力はHomePod miniによって際立っている。セットアップが完了すれば、HomePod miniからメッセージを送信し(例えば「5分後に上の階のキッチンに行って夕飯の支度をするよ」など)、他のHomePodスピーカーが再生してくれるだけでなく、筆者のiPhoneにも通知してくれるのだ。

音声メッセージの送信は自然で、HomePod miniのマイクのおかげで音声もクリアだった。インターコムはHomePod限定の機能などではなく、iPhone、iPad、Apple Watch、AirPods、さらには「Carplay」を使えば車でもメッセージのやりとりができる。メッセージをやりとりするデバイスは制限可能で、自動で再生するかどうかも選択できる。自宅にあるデバイスだけでインターコムのメッセージを再生するというオプションもある。

インターコムは、Apple独自のハードウェアとソフトウェアの統合によるメリットをまざまざと見せつけてくれる。だからこそ、すべての機能を使いこなすのがここまで複雑なのは、本当に残念だ。この問題は、ここ数年にわたって同社がこの分野で直面してきた葛藤を象徴しているが、実のところ、HomePod miniは筆者にかなりの期待を抱かせてくれた。

1万800円のスピーカーは、3万2800円のフルサイズ版よりも絶大な人気を博すだろう。HomePod miniは、スマートホームテクノロジーに対する新たな関心を象徴しており、より盤石なソフトウェア開発の重要性をAppleに強調する製品である。

結論


あなたがAppleのハードウェアとサービスのユーザーなら、1万800円のHomePod miniはスマート機能というおまけ付きの素晴らしいサウンドのスピーカーだ。2台購入すれば、お気に入りの楽曲を聴くのがこの上なく楽しい体験になる。

HomePod miniは、スリム化されたセットアップと簡単な使い方が特徴の手頃で優れたオーディオ機器開発に力を注ぐAppleの姿勢を明確に象徴している。依然として同社のスマートホーム戦略には時々欠点があるものの、HomePod miniはそれさえ変えてしまうほど普及するかもしれない。




Translated by Shoko Natori

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