The HUが語るモンゴルの誇り、伝統とモダンの融合、BABYMETALへのシンパシー

ーTHE HUはどのようにして曲を書くのですか? プロデューサーDashkaの役割はどんなものですか?

Gala:曲はバンド全員が、チームとして書くんだ。Dashkaはそんな作曲プロセスにも関わってアイディアを出すし、アレンジやテーマにも意見をくれる。彼は“ステージ上にいないメンバー”みたいなものだよ。

ーこれまでモンゴル出身のロック・バンドが国際的な成功を収めてこなかったのは何故でしょうか?

Jaya: 俺たちが注目されたのは“モンゴルらしさ”だけではなく、“THE HU”らしさ……バンドの個性が音楽リスナーの耳を捉えたんだと思う。THE HUのプレイする“フンヌ・ロック”は俺たちだけのもので、モンゴルの伝統楽器やホーミーとロック・ミュージックのユニークな融合は、モンゴルだけでなく世界のどこでも他のバンドはやっていない。誰のコピーでもない、オリジナルな音楽なんだ。今後、モンゴル出身の他のバンドも注目を浴びることになるかも知れない。その中には素晴らしいバンドもいると思う。でも、そのバンドがやっているのは“フンヌ・ロック”とは異なる別のスタイルになるだろう。



ーTHE HUというバンド名について教えて下さい。イギリスには、とても似た名前のバンドがいますが......。

Enkush:俺たちのバンド名は決してイギリスのザ・フーから取ったものではないんだ。もちろん同名のバンドがいることは知っていたけど、それ以前にTHE HUというバンド名に託したいメッセージがあったんだ。“hu”とはモンゴル語で“人間”という意味だ。知性を持った人間すべてを指しているんだ。偶然だけど、英語でも人間のことを“hu”manと呼ぶだろ? あらゆる人間を結びつける音楽をやりたくて、この名前を付けたんだよ。


Photo by Andrew Stuart

ーTHE HUはアジアから世界に向かって進出していくロック・グループですが、同様にアジアから世界に飛び立っているグループに日本のBABYMETALがいます。彼女たちのことはどう考えていますか?

Gala:BABYMETALはとてもユニークなグループだね。シアトルとポートランドで一緒にライブをやったことがあるんだ。彼女たちはヘヴィ・メタルという、今や歴史の長いスタイルにダンスや振付など、新しい要素を取り入れて、独自のアイデンティティを確立している。そういう意味で、THE HUと共通しているかも知れない。もっとも俺たちのヴィジュアルは彼女たちとまったく似ていないけどね。彼女たちの方がずっとキュートだよ(笑)。

ー彼女たちと交流はありましたか?

Gala:俺たちがショーをやって、その後にBABYMETALを見たよ。あんなショーは見たことがない。とてもユニークでエキサイティングだった。彼女たちは俺たちの楽屋に来てくれて、一緒に写真を撮ったよ。いつかアメリカやヨーロッパをBABYMETALとツアーしたいね。彼女たちがやっていることはエキサイティングだ。

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