眉村ちあき、O-EASTワンマンで魅せた無邪気さと大人っぽさの狭間

ここで一旦幕が閉まると、その幕の前で即興ソングを歌いながらダンスを披露する眉村。だんだんと曲のメロディに近づいていき「ピッコロ虫」へ。再び幕が上がると、ステージには色とりどりの風船が落ちてくる。まるで、無邪気な子どもへ戻る合図のような光景だった。そこから、ライブの定番曲「奇跡・神の子・天才犬」では開場全体でウェーブをしたり、眉村がダイブをしたりと大盛り上がり。眉村も「もう終わりかと思うくらい! みんながいるから楽しいよー!」ととびきりの笑顔を見せた。

そこから、「私についてこいよ」、「緑のハイヒール」のアコースティックな楽曲から、歪んだギターが響く「あたかもガガ」と続ける。「おばあちゃんがサイドスロー」では、大量のサインボールを投げまくる眉村。曲の途中、電球がくくりつけられた衣装が虹色にピカピカと光ると、会場から大きな歓声が上がった。サインボールの投げ方は、サイドスローでは無かったことも触れておこう。


Photo by 樋口 涼

ギターのカッティングが響くファンキーな楽曲「ヘチマで体洗ってる」で、ヘチマの浮き輪が観客の上を飛び交い、気がつけばライブも終盤戦。新アルバム収録の「DEKI☆NAI」は、眉村らしい軽快なトラックに乗せて、当たり前のことができない日常の切なさを歌っている。「できない」と素直に歌うことで、完璧ではない私たちのそばに寄り添ってくれるようなそんな楽曲だ。そこから、機械的に歪ませた声が印象的なラヴソング「タイムスリッパー」を歌い上げると、「アンコールもあることですし」と笑みを浮かべ、会場を左右に分ける独自のアンコールの練習で盛り上がると、本編最後の楽曲「大丈夫」を披露し、ステージを降りた。

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