TikTokで中国の弾圧非難した少女「本当に大事なことを投げかけてみたかった」

Courtesy of Feroza Aziz/TikTok



メイク講座を装った理由とは?

彼女がメイク講座を装った理由は2つある。「実際にこういうことが起きているのに、誰も全く気にしない。世間が気にするのは今何が流行っているか、最先端のファッションは何か、誰が誰と付き合ってて、どんな新しいYouTuberが出てきたか、ということだけ」と本人。「(だから)『みんなが知りたがることを話せばいいんじゃいない?』と思ったの。まつげを盛りたい人は大勢いるから、そういう人たちを狙ってみよう。みんなが見てくれるまつげアップの動画のふりをして、本当に大事なこと、本当に気にかけるべきことを投げかけてみようってね」

もうひとつの理由はより重要で、TikTokが――親会社は中国企業ByteDance社――現在香港で進行中の民主主義運動をはじめ、中国政府に不都合なコンテンツを削除して非難されたという報道に基づいている。アジズさんは以前、中東や中国でイスラム教徒が殺害されている事実がメディアで取り上げられないことを非難する動画をTikTokに投稿したことがあったが、何の説明もなく勝手に削除されたそうだ。

「それで考えたの。『OK、だったら絶対削除されないようにしてやりましょう』って。それでメイク講座動画を装ったら、上手くいったってわけ」

しかしそれも束の間だった。彼女の話では、TikTokから「複数の違反事項により」アカウントを一時停止したとの通知があり、投稿ができなくなったという。通知には具体的な違反の内容は記載されていなかった。フィードそのものはまだ生きているが、アカウントにアクセスすることはできないという。本人はウイグル関連の投稿が原因でアカウントが停止されたのだと考えている。「私が中国に関する動画を上げたとたんにアカウントが停止されるなんて、怪しすぎるでしょ」と本人。



ローリングストーン誌がTikTokにコメントを求めたところ、代表者はアジズさんのアカウントを一時停止したのはウイグル族の動画が拡散したからではないと否定し、10日前にも彼女がオサマ·ビン·ラディンのポスターを写した動画をアップロードしたため、複数あるアカウントのひとつを停止したと述べた。代表者曰く、TikTokのシステムがオサマ·ビン·ラディンの画像に反応してテロ関連コンテンツだと認識したために、彼女のデバイスからの投稿が規制された、ということだ。

Translated by Akiko Kato

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