映画『イエスタデイ』監督と脚本家が語る、今の時代に改めて伝えたいビートルズの音楽

エリー役のリリー・ジェームズとジャックを演じたヒメーシュ・パテル(手前はギャヴィン役のアレクサンダー・アーノルド)Jonathan Prime/Universal Pictures


6. 『イエスタデイ』はいかにしてビートルズの魅力を広めようとしているのか?

ビートルズの曲は昨年だけで何十億回も再生されており、その存在感は健在だ。しかしバンドの関係者、特に作品の普及を使命とするSony/ATVにとって、ミレニアル世代に彼らの魅力を伝えることは大きな課題となっている。「脚本を初めて読んだ時は、そのインパクトについて懐疑的でした」Monacoはそう話す。「しかし私たちは、この作品が若い世代にビートルズのことを知ってもらうきっかけになるかもしれないと考え直しました。彼らの世代は誰もがビートルズの音楽に馴染んでいるわけではありませんが、エドのファンにアピールできることは大きなメリットです。この映画をきっかけに、バンドの曲の再生回数が急増することを期待しています」それだけでなく、『イエスタデイ』をブロードウェイのミュージカル化する計画もすでに進行中だ。

ボイルはこう付け加える。「試写会をいくつかやったけど、中には曲を知らないという人もいた。でもそれは事実じゃないと僕は思ってる。映画に登場するビートルズの曲の大半は、無意識のうちに人々の記憶に宿っているはずなんだよ。本人が気づいていなかったとしてもね」。

ビートルズの人気は今後も衰えない、カーティスはそう考えている。「今は物事がものすごいスピードで変化してる。でも僕は、彼らの音楽は思いもよらない形で残り続けると思う。ビートルズの曲は信じられないくらいに多彩で多様だ。ヒメーシュはポールやジョンほどのシンガーではないけど、曲の素晴らしさは普遍だからね。この映画を撮りながら、僕はこう思ってた。彼らが今も存在していたら、きっと大いに売れてるだろうってね」


『イエスタデイ』 
全国ロードショー中

監督:ダニー・ボイル
脚本:リチャード・カーティス
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、マット・ウィルキンソン、バーニー・ベルロー、リチャード・カーティス、ダニー・ボイル
製作総指揮:ニック・エンジェル、リー・ブレイザー
出演:ヒメーシュ・パテル(「イーストエンダーズ」)、リリー・ジェームズ(『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』)、ケイト・マッキノン(『ゴーストバスターズ』)、エド・シーラン(本人役)
配給宣伝:東宝東和 ©Universal Pictures
公式サイト:https://yesterdaymovie.jp/


Translated by Masaaki Yoshida

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