全米の大麻合法化を阻止する3人の共和党議員

上院上層部の支持が得られれば大麻法案成立の可能性は高い

仮にSAFE Banking法が可決されれば、間違いなくヘンプ産業――マコーネル上院議員が選出州で合法化に励んできた産業――はずいぶん楽になるだろう。この問題に関して共和党内で影響力を持つ共和党のコーリー・ガードナー議員も楽観的だ。「これまでよりも、ずっと前進していると思います」

上院での大麻法案成立の可能性を尋ねられたオレゴン州のジェフ・マークリー上院議員は、SAFE Banking法――そしておそらく他の大麻法案も――きっと可決するだろう、と答えた。「上院上層部の支持が得られれば楽勝でしょうね。途中で妨害されずに議会まで持ち越されれば、賛成60票で可決すると思います」

もし大麻法案が次の会期がスタートする2021年1月までに可決しなかった場合、いちから全部――法案の提案、委員会の審問、決議、下院承認、上院承認――ふりだしに戻ることになる。

だが次の第117期議会は、現在の第116期議会よりも賛成議員の数が多くなるだろう。すでに多くの州が嗜好品および医療目的の大麻を合法化しているからだ。イリノイ州では2020年1月より嗜好品としての大麻の売買がスタートする。つまり、大麻合法州から18人の下院議員と2人の上院議員が加わることになるわけだ。ニュージャージー州、ニューヨーク州、フロリダ州、オハイオ州、アリゾナ州も、2019年ないし2020年には成人のマリファナ使用が合法される。他の州もこれにつづけとばかりに、医療用マリファナの合法化を検討している。

「現実的にみて」と、アール・ブルーメナウワー下院議員は言う。「現在下院で起きていることからもわかるように、単純に常識として、幅広い層で大麻改正への支持が高まっています」



Translated by Akiko Kato

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