クイーン自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』を事実検証

クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』に主演するグウィリム・リー(ブライアン・メイ役)とラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)(Photo by Alex Bailey)


7. ライヴ・エイドは再結成ではなかった

映画では、1985年にライヴ・エイド出演のオファーが来たとき、彼らは互いに口すらきかない仲になっていて、何年もライブを行っていない設定だ。1984年初頭に彼らがアルバム『ザ・ワークス』をリリースしたことにも、その後ワールド・ツアーを行ったことにも一切触れていない。このツアーのツアーファイナルはライヴ・エイドの8週間前だった。そのため、ライヴ・エイドに出演したクイーンの演奏は非常にこなれたものだったが、映画では彼らが互いのペースを掴んで、再びまともな演奏をするために努力する姿を描いている。確かにこの方がドラマチックではあるが、事実とは異なる。



8. フレディはライヴ・エイド前に自身のHIV感染を知らなかった

劇中のライヴ・エイドに向けたリハーサル中、フレディはメンバーにHIV感染を告げる。だが、彼は病気を隠し通し、音楽へ全精力を傾けたいと言う。事実は、フレディがHIV感染を知った時期はいまだにはっきりとしないが、1986年から1987年の間だろうというのが大方の見方だ。つまり、ライヴ・エイドのリハーサル中のフレディは病気のことなど全く知らなかったのである。



『ボヘミアン・ラプソディ』
全国ロードショー中
配給:20世紀フォックス映画
© 2018 Twentieth Century Fox
http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

Translated by Miki Nakayama

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