ハドソン川の悲劇...謎に包まれたサウジアラビア人姉妹の死体

アメリカ合衆国へ亡命申請をしていたロトナ・ファリア(22歳)とタラ・ファリア(16歳)がニューヨークで死体となって発見。(Photo by Rolling Stone/NYPD)

アメリカ現地時間10月24日、NYのハドソン川で2人の若い女性の死体が発見された。死体は粘着テープで腰と足首を巻かれ、向かい合わせにされていた。2人はおそろいの黒のレギンスとファー付きの黒いパーカジャケットを身に着けていた上に、警察が翌日公開した似顔絵を見る限りでは、気味が悪いほど瓜二つだった。

26日には死体の身元が判明。サウジアラビアからバージニア州フェアファックス経由でニューヨークにやって来た、ロトナ・ファリア(22歳)とタラ・ファリア(19歳)だ。死体が発見されてから1週間ほどたった頃、姉妹に関する新情報が浮上したが、最終的に2人がどんな運命をたどったのか警察は明確な答えを得られていない。検視官側もいまだ死因を特定できていない。

「犯罪行為が行われたのかどうかも分かっていません」と、ニューヨーク警察のダーモット・F・シェイ警部は25日にこう述べた。「痛ましい悲劇であることは確かです」

ニューヨーク・ポスト紙によれば、捜査当局は当初、姉妹が心中を図り、粘着テープで互いの体を巻き付けてアッパーマウンテンのジョージ・ワシントン橋から身投げしたのだと考えていた。これまでにも投身自殺者の死体はハドソン川に流されて、2人の死体発見現場からもほど近いリバーサイド公園に打ち上げられていたからだ。だがファリア姉妹の死体には、高所から水面に飛び込んだときに見られるような外傷がまったくなく、腐敗もほとんど見られなかった。つまり、2人の死体はそれほど長く水中に浸っていなかったということだ。

捜査当局は、フェアファックスで暮らす姉妹の母親に連絡。複数の情報筋によれば、この女性(身元は明かされていない)いわく、死体が発見された前日の23日、在ワシントンDCのサウジアラビア大使館から連絡があり、姉妹が亡命申請を行ったために一家のアメリカ在留に支障が生じたと告げられたという。捜査官は現在この証言の裏付け確認を行っており、姉妹の死に何かしらの関係があるかどうか調べている。

「姉妹の過去に手がかりがあるのではと調査しています」とシャイ警部。

Translated by Akiko Kato

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