ロッド・スチュワートが語る、父として夫としてミュージシャンとしての時間

―何度も結婚していますが、恋愛についてどんなことを学びましたか?

第一に、ワインを一杯飲んで、もう就寝しようとしているときにケンカを始めちゃダメってこと。翌朝まで待つんだ。昔の俺は相手の話を聞かなかったけど、今ではその点がかなり良くなった。それに奥さんのやり方を尊重するようにしている。何であれ、常に話し合って、相手の話を聞くようにして、ロマンチックな部分も忘れないようにすることだ。俺は古いやり方のロマンチストでね。子どもたちが寝てから、奥さんと2人きりで毎晩ロウソクを灯して夕食をとる。これが最高なんだよ。

―あなたとジェフ・ベックがお互いの違いを認めて、いつか再び一緒に音楽を作るという願いをファンは忘れたほうがいいと思いますか?

そうだな、俺の声と彼のギターは夢の組み合わせだ。また一緒にできたら素敵だと思う。そうなったら完全な左折になるね。実は一度試したことがあった。そのときはお互いに目も合わせられなかったけど。結局はエゴのぶつかり合いだけど、でも、絶対にないとは言えない。ありきたりの言い方だけど、それが本当なのさ。彼がやりたいと言ったら俺もやるよ。問題は、2人ともプロデュースしたいってこと。これが一番の問題なのさ。

―あなたたち2人が作るブルース・ロックのアルバムなら、確実に大ヒットしますよ。

その通りだろうね。君の言うことは完全に正しいよ。そうだな、この質問と答えは編集しないで載せてくれ。そして彼の反応を教えてくれ。

―これまで買った中で一番高価な自分へのご褒美は何ですか?

それは、たぶんフェラーリ・エンゾだろうな。買ったときは60万ドルだったけど、今では150万ドル以下では買えない。俺のはもう売ってしまったけど、その理由は座席の構造をちゃんと確認していなかったからさ。奥さんは185cmあるから、このフェラーリだと乗れないんだ。それが売った理由。あとは美術作品に金を注ぎ込んだし、ヨーロッパで行われるご贔屓のサッカーチームの試合を観に行くために買ったプライベート・ジェットかな。でもね、誰でも金を持てば俺と同じことをすると思うよ。鬼籍に入った友達が多いから、俺は今を楽しむだけさ。

―息子さん2人はあなたの音楽を気に入っていますか?

一人はラップが大好きで、俺としては聞くに堪えないっていうか……ほら、Fワードや罵倒語が多いだろう? 親として気をつけないとね。末っ子は父さんの音楽がちょっと好きみたいだが、2人とも今はフォートナイトに夢中だよ。ほんと、夢中というよりも取り憑かれている。「夕飯だよ」と言うと「父さん、もうすぐゲームが終わるから、今は無理!」だからね。「言うことを聞かないと家中のインターネットを切るぞ」って脅さないとダメなんだよ。

―毎日続けている運動について教えてください。

昨夜バンドと一緒に夕飯を食べて、そのあとにかなり飲んだから、今日は軽めの運動にした。でも、朝にジムに行って、ゴムバンドを使った足のストレッチを30分やったよ。これをやると足の筋肉が強化される。これをやったあと、プールに行って12往復泳いだ。このあと、ダイビングをする予定だよ。俺にはトレーナーがいて、まるでネイビーシールズの訓練みたいなんだ。彼がウエイトをプールに投げ入れて、底に沈んだそのウエイトを俺が潜って取って、そのウエイトを持ったままプールの反対側まで泳ぐ。面白いエクササイズだよ。でも、運動が大好きってわけじゃないから、トレーナーがいなかったら確実に怠けるよ。

―髪の毛のスタイリングに費やす時間は?

自分でケアできる。10分以内で洗って、乾かして、立ててが完了だ。素早いよ。あと、髪の毛があることもラッキーだよね。

Translated by Miki Nakayama

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