オジー・オズボーンが死に至るおそれのあるブドウ球菌感染に感染、重症エピソードを語る

「ブドウ球菌感染症」にかかり重症だったオジー・オズボーン(Photo by Will Ireland/Classic Rock Magazine/Future Publishing via Getty Images)


手術を行う前に彼の親指が凍らされた。「自分の目の前に右手の親指があって、爪の左端から爪の下の肉に器具を入れて、ここを全部切るのさ。麻酔薬を打っていても激痛だった。そして、中にあったのは膿じゃなくて、膿の一段階後の状態のヤツ。こいつが血管に入って体内に流れると死んでしまうわけだ。俺の説明を聞いてマジでヤバいと思うだろ? でも医者が一番心配していたのは俺の血液の状態だった」と、オズボーンが説明する。

途中でオズボーンは医師にどうやって感染したのかを聞いてみた。「医者は『誰かとお喋りして握手したことを思い出せますか?』と聞いてきた」と、オズボーンが思い出しながら語る。「ほら、俺は会場でミート&グリートするから、毎日200人と握手するわけさ。そしたら医者が『それで説明がつきます』って」

手術後、オズボーンは点滴と抗生物質の投薬を受けたが、彼はこれで完全にノックアウトされた。「動くこともできなくて、電池が完全に切れたって状態だった」と彼。彼がその「気落ちする状態から抜けす」唯一の方法がアイスクリームを食べることだった(治療中にSNS投稿でアイスクリームを食べている写真を公開している)。1週間弱の入院のあと、特殊な手洗い石鹸を持たされて彼は自宅へと戻された。この石鹸で1日2回、10日間しっかり手を洗う指示を受けた彼は「シャロンに『ライブはどうしたらいい?』って聞いた」と言う。これは公演延期を決める前のことだ。「そしたら、それを聞いていた医者に『あなた、気は確かですか? またブドウ球菌に感染したら今度こそ死にますよ。1種類でも大変なのに、あなたは3種類に感染しているんですよ』って言われた」ということだ。

自宅に戻ったオズボーンは病院で気付かなかった新たな問題に気付く。「俺、何にもできなかったんだよ。ほら、俺は右利きだから。自分のケツすら拭けない。そんなことをしてくれる心優しいボランティアなんて知らないし」と言ってオズボーンが笑う。

そして、そこから週3回の通院が始まった(現在は週1回になっている)。彼に元に戻ったと感じるようになったのはいつ頃かを聞いてみた。するとオズボーンは笑いながら「元に戻るのは無理だと思うよ」と言う。「正直な話、最初からそれほど病んでいる感覚はなかったね。だから、退院するときに『いつからトレーニングしてもいい?』って医者に聞いたら、『何でも自由にして大丈夫ですが、最低でも10日間は待った方がいいと思います』って言われた。そこで、実際にトレーニングをやったら、2分で死ぬかと思ったね。抗生物質のせいで体力がかなり落ちていたんだよ。そこで俺は思ったね、『仕方ねぇな、医者の言うことを聞いてやるか。俺は患者だし』って。最初の頃と比べたら、今の俺は85〜90%は回復しているから、快方に向かっているよ」

現在の彼はステージに戻ることを楽しみに待っている。「ハリウッド・ボウル公演は本当に楽しみだったんだ。延期した公演は来年やるよ。ほんと、もっとひどい状況になる可能性だってあったし、最悪、死んじまってたかもしれないもんな」と。



Translated by Miki Nakayama

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