グリーン・デイの隠れた名曲、人気ベスト10

3位『クリスティー・ロード』

グリーン・デイというバンド名には、1日中大麻を吸って過ごすという意味がある。そのせいか、バンドの初期の楽曲は彼らの好きな遊びに関する内容が多い。『クリスティー・ロード』は、ビリー・ジョー・アームストロングとマイク・ダーントが一緒にもしくはひとりで大麻を吸って、ストレスの多い生活から逃げ、癒しを求めるために過ごしていたある通りについてのオードである。

2位『ホームカミング』

『ジーザス・オブ・サバービア』は、パンク・ポペラの酔っ払いといった感じだが、さらに長い『ホームカミング』は、『アメリカン・イディオット』の二日酔いで疲れ果てた感じで、アルバムのアンチヒーローが都会で薬物依存と絶望状態に陥る前に捨てた家に帰るストーリーで締めくくられている。5部構成で9分にわたる、アルバムの最後から2番目のこの曲は、ジーザス・オブ・サバービアが心の安らぎを見つけたため、敵であるセイント・ジミーに別れを告げる歌といったところだろうか。

1位『ワッツァーネイム』

アルバム『アメリカン・イディオット』のエピローグのような役割のある『ワッツァーネイム』では、ジーザス・オブ・サバービアが、自分が逃げたみすぼらしい街に引きずり込まれながら、自分の下を去った、愛する女性について思い返す。攻撃的で切迫したアルバムの最後を穏やかに締めくくる曲であり、主人公が自分の若さについて一歩引いたところで振り返りながら、非常に慎重に自身を省みている。この曲は、このアルバムだけでなく、グリーン・デイのキャリアにおいても傑出した作品であるにもかかわらず過小評価されている。このシンプルなポップソングの曲の構成は、アリーナレベルのリフを超越し、『ラバー・ソウル』時代のザ・ビートルズに匹敵し得るものだ。

Translation by Shizuka De Luca

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE