キッド・ロックという男の哲学:「俺はおじいちゃんになったことを楽しんでいる」

─アラバマ、マリブ、ナッシュヴィルそしてフロリダにも家を所有されていますが、何のためですか?

マリブにある俺の家について「彼がこの家を買うことを誰が予期していただろうか」と記事にする人がいる。でも、俺はナッシュヴィルとアラバマに2倍の広さがある移動住宅、そしてフロリダに毛足の長いピンク色の絨毯を敷いたビーチ・ハウスも所有している。自分の音楽とまったく同じで、あらゆる文化を渡り歩くのが好きなんだ。俺はハンティングやブラブラと時間を過ごすためにアラバマへ行く。本当にシンプルな生活スタイルだよ。ただ何もない場所で過ごすことができる。「ああ、あいつらは私を放っておいてくれない!」と、セレブたちはいつも文句を言うけれど、アラバマには干渉してくる輩は誰もいない。

─あなたがした、最高にデカダントな買い物は何ですか?

メチャクチャ高い1930年式のキャデラックを買った。調和の取れたイエローでバカ高い車だ。そうは言っても、たぶん銀行にその分のお金を入れるよりも良い結果になるだろうね。あとは、飛行機もかなりデカダントだろう(笑)? でも、もしそれを問題だと思うヤツがいたら、黙れと言いたい。俺はあの飛行機を諦めずにアラバマにある移動住宅で暮らした方が良いから。飛行機っていうのは間違いなく、ひとりの人間が手にすることのできる中でいちばんの贅沢品だ。あれに勝るものなんてないよ。ヨットなんてクソ食らえ。

─あなたにとってのヒーローは誰ですか?

イエス・キリスト。ジョージ・ワシントン。この国のために戦う根性のある人間。あと、生まれは貧しいけれど家族の絆を大事にし、自力で這い上がり、人生で何かを成し遂げるような勤勉な人たち。俺にとってのヒーローはそういう人たちだ。

─生きていくうえで特に大切にしているルールは何ですか?

嫌なヤツになるな。誰とでも上手くいくように努力している。例えば、嫌いな音楽をやってるバンドみたいに、していることを本当は評価していない相手だとしてもね。とにかく若い頃はやりたい放題だったと思う。くたばれと言って、すべての人を挑発して過ごしていていた。他には、不愉快な人間とは付き合わないこと。良い人たちと一緒にいると、何事も上手くいくようになる。

Translation by Shizuka De Luca

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