(Photo: Gijsbert Hanekroot/Getty)


『ヒート・イズ・オン』 (1984)

映画『ビバリーヒルズ・コップ』の大成功は、エディ・マーフィーを世界有数の映画スターに育て上げただけではない。ハロルド・フォルターマイヤーの『アクセル・F』、パティ・ラベルの『ニュー・アティチュード』、そしてグレン・フライの『ヒート・イズ・オン』を収録したサウンドトラックも何百万枚も売れる大ヒットとなった。サックスを多用したこの曲は、1984年冬、トップ40ラジオ局やMTVでかかりまくっていた。フライのセカンド・ソロアルバム『オールナイター』は商業的にはやや失敗作となったが、こちらのヒットのおかげでフライのキャリアは順調だった。当初フライは、この曲がそれほど当たることになるとは考えていなかったと言う。「呼ばれてやってきて、初日に歌って、ギターを弾いて、2日目にバック・ヴォーカルを録音して、それでちょっとした小切手をもらった。15,000ドルだったかな」とフライは語っている。「ちょっとしたクリスマスのお小遣いになったので嬉しかったよ」

『ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ』 (1985)

『特捜刑事マイアミ・バイス』はグレン・フライにとってとても意義深い作品となった。この刑事ドラマでフライは俳優としてのキャリアをスタートさせ、『スマグラーズ・ブルース』をチャートに押し上げただけではなく、ソロキャリアで最大のヒット曲、『ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ』までも生み出すことができたのだ。フライと共作パートナーのジャック・テンプチンは、このドラマだけのために、長く孤独な都会の夜の物語を書いたのだった。この曲はホット100で2位を記録、非常に人気が高いので、イーグルスの1994〜1995年のリユニオン・ツアーでも演奏しないわけにはいかなかった。この時代のフライのソロナンバーらしく、この曲でもサックスが多用されている。

『享楽の日々』 (2007)


2007年の『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』からのこのシングル曲は、ドン・フェルダーが着想し、フライが肉付けしたバラードで、ナイトライフや薄っぺらな友情の前にあえなく色あせてゆく愛のことを歌っている。ヘンリーはザ・ローリング・ストーンズの曲にたとえて、次のように語っている。「ドンはこの曲が嫌いか、物足りないと思っていたようだ。そこをグレンが仕事をして、歌詞の穴を埋めて完成させた。業界人はこれはヒットすると言っていた」。この曲は結局カントリー・チャートでトップ40入りを果たした。ビデオは必見、特におすすめは、警官役のジョー・ウォルシュが、相棒の猿とはしゃいでいるヘンリーのクルマを停車させるシーンだ。

Translation by Kuniaki Takahashi

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