(Photo: Gijsbert Hanekroot/Getty)


『ならず者』 (1973)


シングルとしてはリリースされなかったものの、カーボーイにちなんだコンセプト・アルバムのタイトルトラック『ならず者』はイーグルス、特にフライとヘンリーの代名詞となっている。この曲を共作した2人は、1972年のアルバム『イーグルス』を成功させ、すでにソングライターユニットとしてフル回転状態で、4年後の『ホテル・カリフォルニア』を予感させていた。『ならず者』はヘンリーがヴォーカル、フライがピアノを担当。リンダ・ロンシュタットからジョニー・キャッシュまで、多くのアーティストにカヴァーされた曲でもある。

『過ぎた事』 (1974)


昔の恋人をお払い箱にしてさっぱりしたという、ジャック・テンプチンとロブ・ストランドランドが書いたこの曲の歌詞を、フライは真剣に受け止め、すっかり自分のものにしている。手強いスタジオの職人グリン・ジョンズのもと、ロンドンで2枚のアルバムを録音した後、『過ぎた事』はイーグルスが新しいプロデューサーのビル・シムジクとロサンゼルスで録音をした最初のナンバーである。フライは救われたと語っている。「ビルとスタジオにいる方がずっとリラックスできた。彼はみんなの能力を引き出すのがうまかった。「『過ぎた事』にはハッピーな自分、より自由な自分が出ているね」。このイーグルス初のストレートなロックナンバーからは、ドン・フェルダーの流れるようなリックと溶け合いつつ、好対照をなすフライのギターから、そして全面にフィーチャーされたフライ自信たっぷりのヴォーカルから、そんな自由を聞き取ることができる。

『ジェームス・ディーン』 (1974)


フライとドン・ヘンリー、ジャクソン・ブラウン、J.D.サウザーの共作による『ジェームス・ディーン』は、アイドル映画スターの子ども時代を描いたらどうなるのか、というスリルが詰まった作品だ。この曲でリード・ヴォーカルをとっているフライの声は元気いっぱいで存在感もたっぷりだ。「『ジェームス・ディーン』の歌詞で好きなところは、「銀幕に映し出してみれば、僕の人生も悪くないはず」というところだ」とフライは2003年にキャメロン・クロウのインタヴューに応じている。「ただ、そんなことはしないんだけどさ」

Translation by Kuniaki Takahashi

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