明石在住の19歳MONONOKEが語る「東京」を描いた理由、変化した都会へのイメージ

―東京に対する見方は、この曲を作ったときと今とでは変わってきましたか?

変わってきつつあります。自分の中の都会へのイメージがだんだん丸くなってきたというか。最初は東京っていうものをすごく警戒していた感じもあって、行くときはずっと気を張っていたんですけど、最近は「東京っておもしろいな」って思えてきている部分があって。それをまた作品に昇華したらどういうことになるんだろうっていうのがすごく楽しみです。

―どういうところがおもしろいと思います?

なんだろうな。みんな群れてるというか、たとえば渋谷駅の人の波というか、あの集団で行動している感じがすごくおもしろいなって思って。地元にあるんですけど、あれ以上のものはないので。

―その群れの中にいるときって、安心感もあるかもしれないけど、そこに埋没してしまう恐れみたいなのもあったりするじゃないですか。MONONOKEさんにとってはどうですか?

僕自身は、現段階では集団で動いていた方がすごくいいなって思っています。これから変わっていくかもしれないですけど。その中でどこか反骨心を出せるところで出す、みたいな。そういうマインドで東京に行っていたり、そういう感じで見たりしています。

―今「反骨心」という言葉がありましたが、「トーキョー・ジャーニー」はすごく反骨心が出ている曲だと思うんです。東京という街でどうやって自分の感性を頼りに進んでいくかという曲だと僕は受け止めたので。そういうマインドはMONONOKEさんの根底にあるものなのかなと。

そうですね。反骨心みたいなものを作品に織り混ぜるみたいなことは人知れずしてるのかなと思います。

―だからすごくこの曲はメッセージになっていると思います。いろいろな人にとっての東京があるとして、それに対して「俺にとってはこういう場所なんだ」っていうのを歌っている曲だなと感じました。

主人公を立てて話を作ったっていうのはあるんですけど、やっぱりインプットを受けてるのは自分なので。自分が思い描いている視点は歌詞にもすごく出ているのかな、と思います。

―この曲の主人公と同じように、MONONOKEも未来に向かって突き進んでいくタイミングですしね。そういう意味ではこれからのMONONOKEについてはどんなビジョンをもって進んでいきたいですか?

他の人がやっていないことを、うまくメジャーで成立できる方法を作っていきたいなと思っていて。それこそ「これから3枚アルバムを作る」みたいなやりたいことを、いろいろな層にも受け入れてもらえるようにして活動していきたいなと思います。その中でおもしろいことをやれたらなと思っているので、そこをメジャーシーンで模索していけたらなって。

―MONONOKEとしての最終到達点みたいなのってイメージしていますか?

なんか、最終的には自分がいなくても成り立つMONONOKEになれたらいいなって思います。もう自分が歌わなくてもいいし、自分が表に立たなくてもいいみたいな状態に、もしかしたらなっているのかなって思います。

―それこそ本当に「MONONOKE」という感じですね。

そうですね。もう影も形もない(笑)。そういう謎めいた、でもおもしろいみたいなことを最終的にちゃんと形にしてやれたらいいなと思います。



<リリース情報>



MONONOKE
『トーキョー・ジャーニー』
配信中
https://mononoke.lnk.to/TOKYOJOURNEY

Official HP:https://office-augusta.com/MONONOKE/

Rolling Stone Japan 編集部

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