デフ・レパードが語る、モトリー・クルーとのジョイントツアー、ライブ・バンドとしての誇り

デフ・レパード(右から二人目がフィル・コリン)Photo by Anton Corbijn

2018年以来5年ぶりとなるデフ・レパードの日本上陸が迫ってきた。しかも今回の来日公演はモトリー・クルーとのジョイントという特別な形で、開業まもない話題の大型会場、Kアリーナ横浜にて開催される。その機会を楽しみにしているのはファンばかりではなく、当のバンド・メンバーたちにとっても同じことだ。今回は、ツアー日程の狭間の貴重なオフ期間を過ごしていたフィル・コリン(Gt)をキャッチすることに成功。彼はこのツアーに向けての想いや近況のみならず、ときおり家庭人としての素顔ものぞかせながら、たっぷりと語ってくれた。

【写真を見る】歴代最高のメタルアルバム100選

―8月18日のテキサス州エルパソ公演をもって北米ツアーが終了後、11月の日本公演までしばらく時間が空いています。今現在はこの大規模なワールド・ツアー中の小休止のタイミングといったところでしょうか?

フィル・コリン:そういうこと。先週はナッシュヴィルで曲作りをしたり、現地のソングライターたちと交流したりしていたんだ。あと、東海岸と西海岸に住んでいる娘たちに会いに行ったりとかね。そして今は、まさに息子を歯医者に連れて行っていたところ(笑)。なかなか忙しい一日だよ。東海岸に住んでいる娘のサヴァンナは14歳になるんだけど、これまで日本を訪れたことがないんで、今回一緒に行くことになっているんだ。すごく楽しみにしているようだよ。

―ナッシュヴィルで曲作りを、という言葉がありましたが、もしやすでに次作に向けての作曲活動を始めているんですか?

フィル:もちろん。『Diamond Star Halos』以降、俺たちが曲作りの手を休めたことなんてないよ。『Drastic Symphonies』を間に挟みつつも、作曲はずっと続けている。1人で書く場合もあれば、ジョー(・エリオット:Vo)と一緒に作ることも、他の誰かと作業することもある。こうして絶えず書き続けるというのは、とてもいいことだと思うな。



―今回のインタビューは当然ながら、11月の日本公演を楽しみにしている人たちに読んでもらうためのものです。デフ・レパードのジャパン・ツアーは、おそらく11回目ということになるはずなんですが……。

フィル:11回目になるとは知らなかった! ということは俺にとっては12回目のジャパン・ツアーということになるかな。ここに加わる前にガールでも行っているからね。俺は日本に行くこと自体が大好きだし、今回もとても楽しみだよ。俺たちにはマイク・コバヤシという日系ハーフのマネージャーがいるんだけど、彼と一緒に他のメンバーたちよりも早くそっちに行くかもしれない。そのほうが日本滞在をたっぷり楽しめるし、娘のサヴァンナにもいろんなところを見せて回りたいんでね。



―素敵なプランですね。今回の来日公演はモトリー・クルーとのカップリングによるツアーの一環としてのものですが、まさかこの顔合わせが日本でも観られることになるとは思っていなかったファンも多いはずです。実際、その実現にあたってはご苦労も多かったのでは?

フィル:確かにいろいろと調整が大変だったはずだとは思うけど、それは俺たちの管轄ではないし、プロモーターやマネージャーの仕事だからね(笑)。俺たちは「日本に行きたいかい? オファーがあるんだけど」と言われて「YES!」と答えればいい(笑)。世界中のどこでプレイするんであれ、面倒な手配をするのは俺たち自身ではない。バンドとしては、どこだろうとプレイできる場所ならそこへ行って演奏するだけだ。

Translated by Mariko Kawahara

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE