LIL LEAGUEの中村竜大と岡尾真虎が語る、夏ツアーの感触、切磋琢磨してきた仲間との再会

エンターテインメントの歴史を理解する

—今、ボーイズグループ戦国時代じゃないですけど、たくさんのグループがいるじゃないですか? その中でもLDHはかなり前からあった事務所ですし、そういうところにしかないものを自分たちの武器にしていこうみたいな感覚はあるんですか?

中村:先輩方の知識をすぐに教えていただけるので、そういった意味では新たに挑戦できることもありますし、逆に行かない方がいい方向もすぐ教えてくださいますね。あとはスタッフさんの皆さんも温かくて、親しみやすいんです。普通だったら中学3年で経験できないことも、すごく丁寧に、一から教えてくださるので、そこは凄くありがたいです。

岡尾:昔からやられているからこそ、「昔と今では違うから、LIL LEAGUEは昔の先輩方と違ってこういうやり方をした方が映えるんじゃないか」とか、こういうマナーを学んでいくと、HIROさんのように皆さんから尊敬される存在になれるとか、長年やられているからこそ理解できることを、中学3年にも関わらず教えて頂いています。現段階で僕達も、そういうマナーは100%できているかって言われると全然まだまだできてなくて未熟なんですけど、先輩方を見ているとすごく完璧にしていらっしゃって、僕達も将来絶対できるようになりたいっていう気持ちはあります。LIL LEAGUEとして成長していく上で、どんどん吸収していって、より尊敬される存在になりたいなと思っています。

—歌唱法だったり、ダンスのテクニックみたいなところもその都度アドバイスがあると思うんですけど、HIROさんとかが好きで聴いてきたようなLDHの遺伝子のまたさらにルーツになるような、90年代アメリカのヒップホップやR&B、そういう海外のエンターテインメントについて、「こういうのチェックしておいた方がいいよ」「こういうアーティストさんいるから見ておいた方がいいよ」みたいなアドバイスもあるんですか?

岡尾:以前、HIROさんとメンバーでミーティングをさせて頂いた際に、HIROさんが作られたエンターテインメントの歴史の本を頂いたんです。それこそ80年代、90年代、マイケル・ジャクソンが誕生した話だったりとか、そういうものも知っておくと、よりその音楽や、時代、流行りとかを理解しやすくなるよっていうのを教えて頂きました。僕たちとしても「ヒップホップが誕生したのはこういう歴史があって」とか、「キャップにシールをつけるのはこういう意味があるから」とか、そういうカルチャーを楽しみながら理解していっています。

中村:EXPGの時からもそうですし、最年少の難波碧空とか年下組がよりそういったものを吸収していて、「あっ、そういうの知ってるんだ」って自分も思わせられるくらいです。あと最近、そういった音楽をサンプリングして、後ろにメロディを入れて今風にアレンジした楽曲とかも流行ったりしてるので、「あっ、ここって誰々の楽曲引っ張ってるんだ」みたいなこともスタッフさんと話もしたりします。

岡尾:(難波碧空は)いきなり「俺一番好きな曲はNe-Yoの『So Sick』だから」とかいきなり言い出すくらい、「その見た目でそこまで知って、その知識持ってるの?」っていうギャップもあったりするので(笑)。



中村:なんか、見た目がね(笑)。ちょっと可愛いらしいメンバーではあるので「え、なんでなん?」みたいな感じになっちゃう、みたいな(笑)。

—今はYouTubeやサブスクでも色々チェックできますけど、お2人が今気になってるアーティストや楽曲はありますか?

岡尾:最近トラヴィス・スコットさんがアルバムを出されたんですけど、それはすぐにチェックしました。ラップのレッスンを受けた時に、そういう曲を知っておくと、最近の流行りの音を知れたり吸収できるよって教えて頂いていたりしたので、USラップとかもチェックするようにしています。あとは最近のラッパーだったり、K-POPで回ってる曲、90年代、80年代のJ-POPとかを定期的にチェックするようにはしています。



中村:僕はTREASUREがめちゃくちゃ好きです。ダンスとかラップとかファッションとか、K-POPは吸収して真似してもいいなって思う部分も沢山あるので、そういった意味ではすごく勉強しています。あとは宇多田ヒカルさんの昔の楽曲、「Automatic」が最近一番好きで聴いてたりします。




中村竜大

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