LIL LEAGUEの中村竜大と岡尾真虎が語る、夏ツアーの感触、切磋琢磨してきた仲間との再会

歌詞の世界観とボーカルの表現

—SHOKICHIさんが書いている「Higher」「Monster」の歌詞はSHOKICHIさんが好きで聴いてきたポップス、ロックの要素もあると思うんですけど、こういう説明は曲を録る前にあるんですか。

中村:今回のほとんどの楽曲をSHOKICHIさんにディレクションしていただいているんですけど、「Monster」は、僕と星那がRECスタジオに3時間ずっと籠りっぱなしで録るみたいな感じだったんです。その都度歌詞のイメージや世界観は共有していただいて、自分達の中でも噛み砕いて理解してレコーディングしました。



—「Monster」は、イメージを捉えるのが結構大変でした?

中村:僕はあまりこういう激しめな曲というか、ガッツリ、シャウティーな感じでやるっていうのがなかなかなかったので、そういった面でのチャレンジもありました。ちょっと荒れ狂った自分になりきるみたいな感じでRECブース入って、目が半目で白目になるんじゃないかっていうくらいの気持ちでやってたので(笑)。それくらい入り込んでやってました。

—確かに”ダンジョン”とか、”怪しげなフルムーン”とか、ファンタジックな感じもあるから、すごく没入しないと難しいのかなっていう気もします。

岡尾:そうですね。成長したLIL LEAGUEを表現する上で、しっかり「Monster」っていう楽曲を自分達で確立させないと中途半端になって表現しきれないと思いました。この曲は、関西テレビさんのドラマ「転職の魔王様」のオープニングテーマ曲に起用していただいてるんですけど、SHOKICHIさんもドラマの内容と重なるように歌詞を書いてくださっていて。〈並べる選択肢 選べるその未来が〉っていう歌詞とか、選択肢が多くあるの中で怖さもあるけど、スリルを楽しみながら人生を歩んでいくっていう意味も込められていたりするんです。自分自身、アーティストっていう職業をやっている中で、LIL LEAGUEとしての未来もどうなるか分からないっていう怖さもあるんですけど、「Monster」の歌詞には、「その怖さを楽しんでいこうよ」っていう、ファンタジックな中にも勇気づけられるSHOKICHIさんのメッセージ性が込められていると思います。それを教えていただくことで、僕達としてもすごく感情を込めてレコーディングすることができました。

中村:「YADA」も、難しい言葉を使っていなくてすごくストレートで甘酸っぱいような楽曲で、SHOKICHIさんがすごく僕達の気持ちに寄せて書いてくださったんです。等身大っていう意味ではすごく曲に寄り添っていると思います。



—「GATEWAY」はFAST LANEさんが書かれてますけど、歌詞に関してはどういう話をしましたか?

中村:ツアーの表題曲っていうのもあったので、「とにかく前のめりに走っていく、駆け出していく」みたいなイメージで歌おうということは話していました。途中では年上組と年下組でパートが分かれて交差していくシーンもあるので、そこも楽しみながらレコーディングしました。

岡尾:曲を聴いて頂いたらわかるんですけど、結構走るような、暴れまわるような楽曲になっていて。僕たちも「GATEWAY」を表現するときは何も考えずに、とにかくLIL LEAGUE6人で暴れ回るっていうのすごく意識しました。

中村:サビの〈冷静じゃいられない 常識破りのランウェイ〉みたいな感じで、本当に曲を聴いたままに表現してるって感じですかね。「とにかく前に」っていうイメージです。

—疾走感がすごくありますし、歌詞にも“観覧車よりはRollah Coaster”っていう、ちゃんと曲のタグみたいなものも入ってるし、ツアーの表題曲にもしてるぐらいだから、そういう意味では新境地を表す曲でもありますよね。この曲を引っ提げてツアーをやって、ツアーが終わったら成長してるかもしれないですね。

岡尾:「GATEWAY」はメンバーで振り付けしてライブパフォーマンスしていて、今は「暴れ狂う」っていう僕たちのイメージで表現をしてるんですけど、より心身共に成長していって時代も変わってってなった時に、もしかしたら5年後は全く踊らずにライブパフォーマンスをするっていうこともありえるかもしれないです。音楽性や裏のメロディを残しながらどう表現していくかっていうのは、僕たち自身も楽しみな部分ではありますね。


岡尾真虎

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