犯人は「鬼」のような風貌、10人以上が殺害された未解決連続殺人の容疑者逮捕 米

連続殺人事件の容疑者逮捕を受け、現場を封鎖する警察官(KYLE MAZZA/ANADOLU AGENCY VIA GETTY IMAGES)

米サフォーク郡地方検事局は、ロングアイランド連続殺人事件(LISK)の容疑者、レックス・ホイヤーマンについて集めた大量の証拠を公開した。同容疑者は10年以上前にギルゴ・ビーチから遺体で発見された女性4人のうち、3人の殺害に関与したとして、第1級および第2級殺人罪3件で逮捕され、正式に起訴された。

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32ページに及ぶ資料にはホイヤーマン被告に対する詳しい容疑と、保釈を認めるべきではない根拠が記載されている。検察はコンピュータ犯罪科学に基づく証拠と携帯電話のデータ、それに3人の被害者から見つかったDNAが最終的に被告または被告の妻のDNAと一致したことが、逮捕につながったと明らかにした。

「今回の連続殺人事件の重大性と残忍性、犯行に至った計画性と用意周到性、コミュニティ裁判の重要度、有罪になった場合には長期懲役が求刑されること、被告人が長い間逮捕を免れていたこと、ごく最近もサディスティックな画像や児童ポルノ、被害者や遺族の画像を検索していたこと、刑事犯罪に関するインターネット上の逆監視、偽名や足のつかないメール・携帯アカウントを使っていたこと、火器を入手できる立場にあり所有していた過去があることをふまえ、被告人レックス・A・ホイヤーマンを法廷に呼び戻す唯一の手段は、保釈なしの再勾留だ」と、ローリングストーン誌が入手した資料には検察の意見が書かれている。

2010年12月以降、少なくとも10体の遺体がロングアイランド南部の海岸沿いにある寂れたギルゴ・ビーチから発見された。だが殺人の手口に共通性があることから、捜査の中心は同一人物に殺されたと思しき「ギルゴ4」こと4人の女性に絞られた。

モーリーン・ブレナード・バーンズさん、メリッサ・バーテレミーさん、メーガン・ウォーターマンさん、アンバー・コステロさんの4人はいずれもセックスワーカーで、死亡当時インターネット上に広告を掲載していた。発見された4体の遺体は隣り合う形で、迷彩柄の麻布に包まれていた。

「様々な要素に加え、4人の遺体が公園の歩道から22~23フィート離れた場所に隣り合うように置かれていたこと、いずれも小柄な女性で22~27歳であること、セックスワーカーを職業にしていたと思われること、いずれの遺体にも着衣と所持品がなかったこと、他殺であること、失踪直前に使い捨て携帯を使っていた人物から連絡を受けていたこと、4人のうちブレナード・バーンズさんとバーテレミーさんの死後、2人の携帯電話が殺人犯によって使用されていたことから、4件の捜査は合同で行われた」と検察。「さらに遺体は4体とも同じような姿勢で、ベルトまたはテープで同じ手口で縛られていた。またそのうち3体は麻布のような素材でくるまれていた」。

Akiko Kato

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