追悼・坂本龍一 YMO、映画音楽、ヒップホップへの影響…その軌跡を振り返る

坂本龍一(Photo by ALESSANDRA BENEDETTI/CORBIS VIA GETTY IMAGES)

3月28日に亡くなった坂本龍一の訃報は、海外メディアでも大きく報じられている。米ローリングストーン誌が故人のキャリアを振り返った追悼記事を翻訳した。

日本におけるエレクトロニック・ミュージックの先駆的バンド、イエロー・マジック・オーケストラのキーボーディストであり、映画『ラストエンペラー』『レヴェナント:蘇えりし者』などのオスカー受賞作曲家である坂本龍一が71歳で死去した。

坂本のTwitterは4月2日の夜に彼の死を発表し、彼が3月28日に亡くなったことを伝えた。死因は明らかにされていないが、坂本は過去10年間に2種類のがんと闘い、2021年にステージ4の直腸がんと診断されたことを発表している。



坂本が設立したレコードレーベル、Commmonsは以下のように報告している。

「2020年6月に見つかった癌の治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽と共にある日々でした。これまで坂本の活動を応援してくださったファンのみなさま、関係者のみなさま、そして病気治癒を目指し最善を尽くしてくださった日米の医療従事者のみなさまに、あらためて深く御礼申し上げます。坂本自身の強い遺志により、葬儀は近親者のみで済ませております」

Commmonsはさらに、「Ars longa, vita brevis.(芸術は長く、人生は短し)」という坂本が好んだ一節を紹介している。

坂本の死は、YMOのバンドメイトだった高橋幸宏が誤嚥性肺炎のため70歳で亡くなってから、わずか2カ月余りの出来事だった。


Translated by Rolling Stone Japan

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