TAKUROが語る最新ソロアルバム「穏やかな眠りが提供できるものを作りたかった」



田家:とっても情景が浮かんでくる曲ですが、この曲はどんなイメージだったんですか?

TAKURO:(アルバム)全体にも言えることなんですけど、頭の中に1枚の絵があるんです。1枚の記憶の欠片みたいなもの。それに対して素直にメロディをつけていけばよかったので結果アルバム10曲を4日間で書き上げたんです。「Sound of Rain」に関しては、窓を叩く雨の音だったり、地面を濡らす雨の音だったり、葉っぱに落ちる雨の音、それぞれ自分の生きてきた時代、年齢、場所によって変わってくる、何かしら人の人生に投影できるものがあって。ちょっと不思議なのは、いくつかの曲以外に関しては、いわゆる人間が持っている感情みたいなもので作ってないというか。もっと感情から切り離された、自分が何も考えないで、その絵から聞こえてくる音っていうのかな。悲しいからこういう曲を書きましたとか、嬉しいからこんな曲になりましたっていうのは、このアルバムの中では本当にいくつかしかない。この曲に関しては僕の心の中にある風景にいくつかの音を出したらこうなりました。

田家:アルバムタイトルが『The Sound Of Life』で、こちらは「Sound of Rain」。それぞれのタイトルは関係しているんですか?

TAKURO:最初、『Sound Of Rain』っていうタイトルでリリースしようと思ってたんですよ。この曲からスタートしたようなアルバムですし、取っ掛かりとしては皆さんにも安らぎを与えられるんじゃないかなってことで。だけどアルバム全曲が完成して、何度も聞いてるうちに、これはきっと自分の人生であり、誰かの人生の音なんじゃないかなって。みんなが持ってる心象風景、それに何かしら肩に手を添えるたり、背中をさすってあげたり、そういうようなものになればいいなって願いも込めました。

田家:なるほど。この曲があったからこのアルバムタイトルになった。

Rolling Stone Japan 編集部

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