ShowMinorSavageが語る、「必然」と「偶然」の交わりから生まれたグループの全貌

「Husky Studio」でのセッション

―そしてEPの1曲目、Chaki Zuluさんと作った「SUPER ICY」。

Aile The Shota:これ、タイトル完璧だね。ハマったね。

SOTA:ね!

MANATO:夢の「Husky Studio」(Chaki Zuluのスタジオ)。自分たちの曲にあのタグがついてるやばくない?

SOTA:やばいね。

Aile The Shota:夢みたいなセッションでした。

MANATO:勉強になる部分も多かったですね。レコーディングの歌い方だったり、声の出し方だったり、Chakiさんは現行の英語のよさとかスラングもわかっている方なので歌詞も、色々とアドバイスをもらいました。



―たとえば「Thinkin' bout you」だとできあがったトラックにどうメロディや歌詞を乗せていくかを考えるところ、この曲はトラックを作るところから一緒にやったんですよね。

MANATO:そうですそうです。

Aile The Shota:2人(SOTA、MANATO)は0→1をやることが今まであんまりなかったので、それをやろうということで、3人でトラックがない状態でChakiさんのスタジオに行って。2人にとってはすごく新鮮だったんじゃないかな。

MANATO:もらったトラックを聴いて自分で作るのと、トラックを作る段階からいることは、全然違うんだなって感じましたね。使いたい音とかイメージが、ちゃんと100%ストレートに表に出ていることがすごく嬉しくて。0→1を作る段階って、無限の選択肢から選ぶというすごく難しいことをしていると思うんですけど、でもその場にいることによって自分でリリックとかメロディを作る時の選択肢も広がっているなと感じました。

Aile The Shota:リリックのテーマを伝えた状態でビートを作ってもらっていたんですけど、ものの1時間くらいでラフができあがって、そこから「じゃあメロディ入れてみようか」ってなって。一回目のセッションで全体ツルッと入れたんだよね。

MANATO:Chakiさんすげぇってなりましたね。スピードがマジ半端ない。

SOTA:フックはめっちゃ変わってるんですよ。

Aile The Shota:一回できあがったあとに、Chakiさんが「フック、もうちょいいけるっしょ」ってなって、僕がフックを歌うことはなんとなく決まっていたので2回目のセッションは僕だけ行って。そこでフックはガラッと変わりました。多少ヴァースの雰囲気も変わりつつ、最強のデモを作り、そこからリリックをはめていった感じですね。

SOTA:これ楽しかったなあ。「Thinkin' bout you」のあとだから、歌詞がラフすぎて、超楽しかった(笑)。

Aile The Shota:確かに(笑)。そうちん(SOTA)とChakiさんのグルーヴしてた感、すごかったね。

SOTA:ははは(笑)。

Aile The Shota:「これやったらいいんじゃない?」ってChakiさんが言ってくれたフロウをSOTAが試したらハマりがすごくて。めちゃくちゃ相性よかったよ。聴いていて面白かったし楽しかった。

SOTA:確かに。どんどんハマって、自分でも驚いた。

Aile The Shota:「うわあ」って、MANATOとふたりで言ってた。超かっこいい。

SOTA:基本、ずっと踊っていたんですよね。マジでずっと踊ってる。

Aile The Shota:踊りながら作ってたね。3人とも、リリックを書いたりフロウを作ったりする時に、ダンスみたいに音を取ることがクセになっていると思います。振付を作る感覚で音を取りにいくっていうのは3人ともあると思うので。

SOTA:そうだね。

Aile The Shota:3人ともルーツがダンスということがやっぱり出るよね。

―ShowMinorSavageの音楽性や精神性は、3人にダンスが根づいているところからきていることがよくわかる曲ですよね。しかも、ジャージークラブのビートが……。

MANATO:ああ(笑)。

Aile The Shota:あれやばいね(笑)。

SOTA:あれはやばいですね。

―しかもSKY-HIさんの最新曲「D.U.N.K」も完全にそれで。

Aile The Shota:そうなんですよ。たまたまタイミングが同じ時期だったんですよ。

SOTA:これがほぼ完成するくらいの時に、「そういえばSKY-HIさんも今曲作ってるんだよ」って聞いて。

Aile The Shota:めちゃくちゃジャージークラブで。

—たまたまなんですね(笑)。

Aile The Shota:こっちが若干ジャージードリルっぽいんだよね。Chakiさんが「ここジャージードリルにしたらやばいよ、ちょっと一回試していい?」とか言って(笑)。

MANATO:本当は曲が終わったあとにジャージードリルだけの部分があったんですけど、さすがに面白くなりすぎて(笑)。

Aile The Shota:アウトロでジャージードリルは攻めすぎですねって(笑)。

SOTA:ありだったけど、面白すぎて(笑)。

Aile The Shota:それでブリッジに組み込んだら超ハマりました。

―曲のテーマとしてはChakiさんにどういうことを伝えていたんですか。

Aile The Shota:自分たち自身をフレックスしたい(見せつけたい)っていう。「No Cap Navy」と近いようで、「No Cap Navy」の進化版みたいな。

SOTA:ネオみたいなね。

MANATO:だから完成形の想像が膨らみやすかったですね。

SOTA:ちょっと成長した今の段階でまた自己紹介的なことを書いたら、しっかり胸張れた感情でできるんじゃないかなって。

Aile The Shota:俺らやばいんだぜって。

SOTA:そうそう。

Aile The Shota:BE:FIRSTの2人が経験してきたことや見てきた景色があって。僕はAile The Shotaとしての活動があって。その上で、今の3人にしか書けない、ShowMinorSavegeにしか書けない、「俺らイケてるぜ」という曲を書こうって。


MANATO

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