自主レーベルの強み
―『TEAM』の頃から自分たちでいろいろ考えるようになったって言ってましたけど、それは今も続いてるんですよね?
そうですそうです。だから、自主レーベルになって急にバン!って変わらないでよかったです。改名してライブのことやチームのことを自分たちでもちょっとずつ話すようになって、そういうことに慣れてきてから自主レーベルになったので。
―考えることがもっと増えたのかと思ってたけど。
みんなのマインドは「やりたいことをやりたい!」って感じだからけっこうシンプルなんですよね。
―これまではマネージメントがあってレーベルがあってって感じだったけど、今はマネージメントとレーベルが一緒だから話は早くなりますよね。
それに、メンバーが「これがいい」と思うものを尊重してくれるチームなので、マネージャーさんも毎日私たちのことを見てるからそこからいろいろ汲み取ってくれるし、私たち的にはやりやすいです。もちろん、意見が違って話し合うこともありますけど、お互いに納得した状態で話を進めようとしてくれるのでモヤモヤすることはない。
―となると、自主レーベルを立ち上げていろいろ変わったのはスタッフだけっていう。
そう! スタッフさんが大変(笑)。私たちはどんどん快適になってる。
―あはは!
しかも、私たちも「なんでこういうことをやるのか」っていうことがいろいろ理解できるようになってきたし、気になることがあればすぐに「これはどうして?」って聞けるし、これまでは勝手に決まってることが多かったけど、いまは自分たちがやってるすべてのことについて理解した上で進められる。それってアイドルでは超珍しいことだと思うんですよ。人数も少ないチームだし、長く快適に活動するためにこういうことはめちゃ大事だなって思いますね。
―今までは常識としてスーッと流れていた音楽業界のあれこれについていちいち確認できる体制になったと。
そう。これまでは「こういうものなんだな」って流されてやってきたけど、途中で「なんでこれはこうなんだ?」って思うようになって、そういうひとつひとつの疑問を潰していってます。だから、何をやってるのかわからないっていうのは今はキツいですね(笑)。
―大人になるとね。
そうそうそう。人に自分たちのことを説明する場が増えてきてるのに、「いやあ、なんか知らないけどこういうことになってるんですよねえ」って言うのは恥ずかしい。だから、今みたいな環境にしてもらえて、社会人としてよかったなって思う。
―10代の頃は流されていく楽しさもあったけど。
うんうん、あったあった。