TEAM SHACHIの咲良菜緒が語る、2022年の心の変化、これからの「生き方」について

咲良菜緒(TEAM SHACHI)

TEAM SHACHIがメジャーレーベルを離れ、自主レーベル<ワクワクレコーズ>を立ち上げた。11月にリリースされたEP『舞いの頂点を極めし時、私達は如何なる困難をも打ち破る』はその第一弾作品となる。「トウカイ盤」と「カイトウ盤」の2種リリースで、先行曲「舞頂破」を筆頭にクセの強い曲が集まった。

【動画を見る】「舞頂破」ミュージックビデオ

今回は最近お休み気味の連載「めかくしストリーミング」でもおなじみの咲良菜緒にご登場いただき、レーベル立ち上げに伴う心境の変化や新作とその収録曲「東海コンプライアンス」に散りばめられたピー音に隠された謎についてなど、たっぷり語ってもらった。とりあえず、いつものように最近よく聴いている音楽の確認からスタート。

―最近、何聴いてますか?

いいの見つけたんですよ! たまたまのめぐり合わせだったんですけど……なんて読むんだろ……この人たちです(とSpotifyの画面を見せる)。

―あっはっはっ! FAITH NO MOREじゃないですか! 「Epic」!

この曲しか聴いてないんですけど、ボーカルにhideさんみをすごく感じて。「やっとこういうの見つけた!」ってなりました。ほんと、数日前に見つけて。



―やっぱり、菜緒さんは90年代の人ですねえ。これはおじさんが知ったらまた喜ぶヤツですよ。90年代の音楽を掘っていったらもっと好きなものが見つかるんじゃないですか?

本当ですか? これはもう、ドンピシャのドンピシャで好き。「こういうのも好き~」とかじゃなくて、「これだよ、これ!」みたいな感じだった。

―ここのところの菜緒さんはインスタにポップスをあげてるのが目立ったけど。

ああ、そっちも聴いてるけど。

―ど真ん中ストライクはFACE NO MOREだったと。

でも、古い音楽は数が多いから、一度いい曲を見つけちゃえばその人たちのほかの曲を聴いていけばいいけど、見つけるまでが大変。どれから聴けばいいのかわからない。「気持ち悪いし、すごくクセ強いなあ……でもカッコいい!」みたいな、そういうのにハマっちゃうんですよねえ。

―やっぱり、ボーカルとサウンドの気持ち悪さがポイントなんですね。

ボーカルが聴きやすくていい声だといい歌に聴こえちゃいますよね。

―いい歌じゃないほうがいい?

いい歌というよりも「ゾクゾク」。何言ってるかマジでわからんけど、「なんかすごーい!」みたいになる気持ち悪い系の曲。あっはっはっ!

―最近の音楽シーンだとそういう曲は少ないんじゃないですか?

うん、全然ない(笑)。

―菜緒さんの場合、新しくてもRAMMSTEINですもんね。では、本題に入りましょうか。2月にメジャー最後となるアルバム『TEAM』をリリースしましたが、それ以降の菜緒さんの心の動きを聞かせてください。

大きかったのはシャチサマが延期になっちゃったことと(7月10日に大阪城野外音楽堂で開催予定だった「TEAM SHACHI SHACHI SUMMER ~破茶滅茶!夏のサバイバル!~」。10月10日に開催された)、自主レーベルを始めたこと。もともとは自主レーベルを発足する前にシャチサマをやる予定だったんですけど、順番が逆になってしまって。でも、結果的にはそれでよかったかなって。自主レーベルが8月に始まって、シャチサマは10月にあったんですけど、10月になったことで新しい曲をちゃんと大きい会場で見せられたし、それがなかったら年末のアコースティックライブでのお披露目になってたから結果的によかったかなって。あと、心境の変化としては、自分たちのそばで曲を出すことになったので、それを見てるのが面白いです。



―そうか、制作の過程がより見えやすくなったのか。

そうそうそう。今ままでは「これでーす」って言われたものをやってたから。でも、ゆうて私たちも細かいところは全然わからないから、今回も3つぐらい候補の曲を挙げてもらった中からひとつ選ばせてもらうって感じで。

―なるほど。

で、メンバーみんなで「こっちの曲がいい」とか言い合うのが面白い。「へぇ~、これが好きなんだあ」みたいな。あと、これまでも自分たちが知らなかっただけで、こういうことをいつもやってたんだなあとも思った。でも、自分たちでレーベルを始めて変化したのはそれぐらいです。曲の制作をちょっとだけのぞかせてもらうようになったぐらい。それ以外にやってることはそんなに変わらないので、今まで通りやらせてもらってるって感じです。

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