チープ・トリックが来日記念盤を発売、デビュー直後の貴重なライヴを世界初CD化

チープ・トリック

チープ・トリックの来日記念盤『ライヴ1977』が9月21日発売されることが発表された。

デビュー45周年を迎え、4年振りとなる来日公演を11月に開催するチープ・トリック。『at武道館』で大ブレイクする前夜、デビュー直後のチープ・トリックの姿を捉えた、若き日の彼らのハイテンション、ハイエナジーな最高のライヴ・パフォーマンスが臨場感溢れるサウンドで甦る。即完売した2020年レコード・ストア・デイ用のアナログと、デジタルのみで発売されていた45年前のライヴ『Out To Get You! Live 1977』が、ボーナス・トラックを追加した2枚組で世界初CD化。1977年6月3日と4日、LAのウィスキー・ア・ゴーゴーでのライヴより22曲収録。更にボーナス・トラックが6曲追加収録され、日本のみCDで発売される。

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ソニーミュージックのマスターテープ倉庫で発見された、オリジナル・マスターテープよりグラミー賞受賞のガイ・マッシー(ビートルズ再発、オアシス、レディオヘッド、エド・シーラン他のエンジニア、ミキサー)がリマスター。この時点では発表前のセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』、サード・アルバム『天国の罠』に収録されることになる楽曲や、後にライヴで定番化する名曲の数々が、異なる歌詞やアレンジで演奏されているのも聴きどころのひとつ。

当時のドラマーのバーニー・カルロスはこのライヴについてこう語っている。

「1977年のWhiskyでのショーは、Cheap Trickがバー・バンドからシアター・クラスへのバンドに変貌を遂げようとする移行期だった。翌年には『at 武道館』が録音され、それがリリースされると、このテープはお蔵入りになってしまったんだが、このテープにはバンドのハングリーな姿が収められている。ここには最初の2枚のレコードに収録されている曲を中心に、2晩のクールな演奏がぎっしり詰まっているんだ。ここに収録されているライヴは全て気に入っている。1977年の僕らのライヴ録音はあまりないからね。とにかく素晴らしいよ!」――バン・E・カルロス

<1977年6月のチープ・トリック>
1977年の2月にファースト・アルバム『チープ・トリック』をリリースした彼らはデビュー・アルバムを広めるため絶え間なくツアーを行なっていたが、早くもセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』のためのレコーディングをツアーと並行して4月からスタートしていた。レコーディングの合間で2週間歌わずにいたロビンの声をその後のツアーのために調整するために、レッド・ツェッペリン、ドアーズ、ジミ・ヘンドリックス、ヴァン・ヘイレン、ガンズ・アンド・ローゼズ他、いくつもの伝説的なバンドがライヴを行なってきたカリフォルニア州ハリウッド、サンセットストリップの伝説のライヴ・ハウスWhisky A-Go-Goにバンド自らショウをブッキング、当初予定していた6月3日(金)、4日(土)の昼夜2公演に加えて、翌5日(日)の夜の公演も追加、3日間で計5回のショーを行なった。ショーはレコード・プラントの移動式モバイルユニットで録音されていたが一部を除いてその行方がわからなくなっていた。近年ソニーミュージックのマスターテープ倉庫からマルチ・テープが発見され、2020年のレコード・ストア・ディ用に企画された『Out To Get You! Live 1977』には6月3日、4日の昼夜2公演、計4公演からのベストテイクが収録された。デビュー・アルバム『チープ・トリック』から8曲、この時点ではまだレコーディング中だったセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』から7曲、1978年に発表されるサード・アルバム『天国の罠』から“High Roller”、“Auf Wiedershehen”の2曲、“Oh Boy”、 “Loser” 、“Can’t Hold On”、“Goodnight”など後のスタジオ・アルバムには収録されなかった曲なども含めて22曲が収録され、今回のCD化に伴い6曲が追加されている。16chのオリジナル・マスターテープよりガイ・マッシー(Engineer/Mixer: The Beatles, Paul McCartney, Ray Davies, Oasis, Radiohead, Manic Street Preachers, Ed Sheeran etc. ) がリマスターを行ない、臨場感あふれるサウンドを作り上げている。

バーニー・カルロスはこのライヴ盤についてこう語っている。

「新しい曲を披露するのは楽しかった。ここで聴けるヴァージョンは、アレンジがかなり異なっている。中にはレコードとは全く違うアレンジで演奏されている曲や、古い曲の中には短いヴァージョンになっているものもあるし、どのレコードにも収録されていない曲もあるんだ。「Elo Kiddies」はファースト・アルバムに比べるとかなりハードになったと思う。「Loser」や「Oh Boy」のような曲はバー・バンド的だ。「I Want You To Want Me」、「Surrender」、「Dream Police」などがまだなかった、77年6月から届いたタイムカプセルみたいな感じさ」。



<リリース情報>

チープ・トリック
『ライヴ1977』
2022年9月21日発売 
SICP-6484~5(2枚組)
¥3000(税込) 
解説・歌詞・対訳付

=収録曲=
DISC 1
1. Hello There (06/03/1977 - Late Show)/ハロー・ゼア
2. Come On Come On (06/03/1977 - Late Show)/カモン・カモン
3. Oh Candy (06/04/1977 - Late Show)/オー・キャンディ
4. Speak Now or Forever Hold Your Peace (06/03/1977 - Early Show)/スピーク・ナウ・オア・フォーエヴァー・ホールド・ユア・ピース
5. Elo Kiddies (06/03/1977 - Early Show)/エロ・キディーズ
6. Hot Love (06/04/1977 - Early Show)/ホット・ラヴ
7. Southern Girls (06/04/1977 - Early Show)/サザン・ガールズ
8. Cry Cry (06/04/1977 - Early Show)/クライ・クライ
9. Big Eyes (06/04/1977 - Early Show)/ビッグ・アイズ
10. High Roller (06/03/1977 - Early Show)/ハイ・ローラー
11. He’s a Whore (06/03/1977 - Late Show)/ヒーズ・ア・ホア
12. Daddy Should Have Stayed In High School (06/03/1977 - Late Show)/ダディ・シュッド・ハヴ・ステイド・イン・ハイ・スクール
13. Can’t Hold On (06/03/1977 - Early Show)/キャント・ホールド・オン
14. Clock Strikes Ten (06/03/1977 - Late Show)/今夜は帰さない
15. Loser (06/03/1977 - Late Show)/ルーザー
16. Taxman, Mr Thief (06/04/1977 - Late Show)/タックスマン、ミスター・シーフ

DISC 2
17. Ain’t That a Shame (06/04/1977 - Early Show)/エイント・ザット・ア・シェイム
18. Oh Caroline (06/04/1977 - Early Show)/オー・キャロライン
19. Oh Boy (06/04/1977 - Early Show)/オー・ボーイ
20. You’re All Talk (06/04/1977 - Early Show)/ユーアー・オール・トーク
21. Auf Wiedersehen (06/04/1977 - Late Show)/サヨナラ・グッバイ
22. Goodnight (06/04/1977 - Late Show)/グッドナイト

Bonus Tracks
23. Down On the Bay (06/03/1977 - Early Show)/ダウン・オン・ザ・ベイ
24. Mrs. Henry (06/04/1977 - Late Show)/ミセス・ヘンリー
25. Violins (06/04/1977 - Late Show)/ヴァイオリンズ
26. The Ballad of T.V. Violence (I’m Not the Only Boy) (06/04/1977 - Early Show)/ザ・バラッド・オブ・TV・ヴァイオレンス
27. You’re All Talk (06/04/1977 - Late Show)/ユーアー・オール・トーク
28. Goodnight (06/04/1977 - Early Show)/グッドナイト

<ライブ情報>



CHEAP TRICK 来日公演2022


【東京】
11月24日(木)昭和女子大学 人見記念講堂
11月25日(金)昭和女子大学 人見記念講堂

【仙台】
11月28日(月)仙台サンプラザホール

【名古屋】
11月30日(水)名古屋市公会堂

【大阪】
12月1日(木)あましんアルカイックホール

チケット(税込):S席 ¥11000、A席 ¥10000

公演詳細:https://udo.jp/concert/CheapTrick2022

Rolling Stone Japan 編集部

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