夫も妻から顔を殴られ侮辱されたと主張24日、オムは法廷で大人しく座り、時折メモを取っていた。彼も8月にダリーに対する接近命令を申し立てたが、その際には「彼女が怒りに任せて車のドアを体にぶつけてきたので、大きなあざができた」と主張している。
さらに、結婚生活の中で「何度か」ダリーに顔を殴られ、「ハンドバッグやアイロンなど」を投げつけられたとも主張した。また「マザーファッカー」「ろくでなし」「クソ野郎」といった「侮蔑的な言葉」で呼ばれたとも語った。
接近禁止命令の審問では、緊急差し止め命令が成立するか否かの判断が下される。オムが法廷侮辱罪で43歳のダルを提訴しようとしていたため、審問は今週まで延期されていた。ダリーは夫の面会時間に3人の未成年の子供を引き渡さず、裁判所命令に違反したとみられる。
11月に閉廷した非陪審審理で、ロサンゼルス郡裁判所の判事はダリーが9月3日に5歳の息子をオムに引き渡さず、裁判所命令に「意図的に」違反したとして、有罪の裁定を下した。
その他関連する一連の裁定で、判事はオムが禁酒に苦労していたこと、ダリーと彼女の恋人を脅迫していたとみられることを理由に、2人の15歳の娘と10歳の息子は自分たちの意思でオムのもとへ行きたがらなかったと判断した。
禁固刑を申し渡される可能性もあったが、ダリーの量刑は60時間の地域奉仕活動と罰金1000ドルだった。
「裁判所の裁定にほっとしました。我が子を守るために刑務所に入れられたり、ゴミ拾いをするなんてことがあってはならないと思います」と、ダリーは審問後にローリングストーン誌に語った。「母親として私はつねに子供たちを最優先し、何があっても子供たちを守ります」
オムは量刑判決の前に判事に宛てた声明の中で、「自分の行いには喜んで責任を取る」ものの、「両サイドに適用されるルール」と「正義」を求めている、と述べた。
「私は短期間で、親として疎外感を痛いほど味わわされました」とオム。「この家族は非常に危うい状態です。バラバラに壊れ、引き裂かれています。自分はただ子供たちに会いたい。おふくろを孫と会わせてやりたい。親父を孫に会わせてやりたいんです」
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