現地時間24日、米ロサンゼルスの裁判所で証言台に立ったブロディ・ダリーは、2019年末にかつての夫であるクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのフロントマン、ジョシュ・オムから殺人の妄想を打ち明けられ、さらには「目の前に星が飛ぶほど」激しく頭突きされ「恐ろしくなった」と証言した。【写真】強烈な頭突きをくらわせたジョシュ・オムこの裁判は、8月30日に元夫婦双方が家庭内暴力による接近禁止命令を提訴していたもの。10日間に及ぶとみられる公判初日、ダリーは証言を行なった。
「彼は私を激しく頭突きしました。彼の額が頭のここに当たりました」と言って、ダリーは右のこめかみを指し示した。「目の前に星が飛び交い、気を失いました。頭が後ろにのけぞって、床に倒れました。彼はかがみこんで、『このペテン師め』と言いました」
彼女の話によれば、問題の暴力は2019年11月27日、以前住んでいた家のガラス扉の玄関前で行われたが、この間オムは酩酊状態だったようだ。また暴力におよぶ直前には身の毛もよだつことを打ち上げたという。このとき彼の母親と子供たちは家の中にいた。
「彼は『ずっとお前を殺したいと思っていたんだ、もしお前を殺しても、お前はすでに死んでいるから誰も気づかないだろうよ』と言いました」とダルは証言した。「ショックでした。彼がそんなことを言うなんて、信じられませんでした」
パンク・ロック・バンド、ザ・ディスティラーズで活動していたブロディ・ダリーは2005年12月にオムと結婚。注目を集めたロックスター夫婦は、暴力事件の数週間前から別居の可能性について話し合っていたそうだ。
頭突き事件の後、ダリーは接近禁止命令を申し立て、離婚手続きを進めたそうだ。その後オムはリハビリに通い、2人は共同親権の下でそれなりに上手くいっていたようだったが、それも昨年6月までで、オムは下の2人の息子たちの引き渡しの最中に暴力をふるった、と彼女は証言した。
ダリーによれば、オムは彼女の車の窓を割り、彼女が運転席のドアを閉めようとするのを遮って、「くそ女」と呼んだ。「おいブロディ、お前なんか永遠にくたばれ」。彼女の話では、オムは10代の娘が父親の家に行くのを拒んだために腹を立てたようだ。娘は父親に対する接近禁止命令を認められているが、これも10日間にわたる今回の裁判の争点になっている。