追悼ロニー・スペクター ロネッツ「Be My Baby」など永遠の名曲15選

ロニー・スペクター(Photo by Tom Sheehan/Sony Music Archive/Getty Images)

ロネッツ「Baby, I Love You」(1963年)



「Baby, I Love You」のサビを聴いたときの高揚感は、何物にも代えがたいものがある。若いハート(とホルモン)が熱狂的にぶつかり合うスリルと、疑問をかき消すほどの力強いバックビート。フィル・スペクターがジェフ・バリー、エリー・グリニッチとともに作曲した「Baby, I Love You」は、「Be My Baby」に続く曲として1963年にリリースされた。“ああ、あなたも同じ気持ちだと言ってほしい”ロニーは感極まりながら懇願する。

ここでバックシンガーを務めていたシェールは、1974年に自身のバージョンを発表。フィル・スペクターがプロデュースしたラモーンズの1980年作『End of the Century』でも同曲は取り上げられ、シングルカットされている。ブルース・スプリングスティーンは、1975年のニューズウィーク誌のカバーストーリーで、この曲を「宇宙が衝突する音」と表現している。J.F.


ロネッツ「Sleigh Ride」(1963)



1963年にフィル・スペクターが制作したクリスマス・アルバム『A Christmas Gift For You From Phil Spector』に収録され、ロネッツにとって最大のヒット曲となった「Sleigh Ride」(アンドリュー・シスターズのカバー)を聴くまでは、本当の意味でホリデーシーズンを迎えられたとは言えない。鈴の音色、馬のいななき、ロックンロールの高揚感、そしてロニーのスモーキーで魅力的な歌声が雪を溶かすように響き渡る。彼女はクリスマスに捧げた愛を、世界中の都市で毎年開催されるロックなパーティへと昇華させたのである。E.G.P.


ロネッツ「Walking in the Rain」(1964)



ロンドンを旅したロニーは、夫妻ソングライター・デュオのバリー・マン&シンシア・ワイルに、ロンドンで過ごした時間に魅了されたことを話した。「イギリスの雨と霧が好きだと伝えたの」と、彼女は振り返る。そのイメージを踏まえつつ、二人はこの夢みたいなバラードを作り上げた。ここでは10代特有のロマンチックなファンタジーと、疲れ果てた孤独が完璧にミックスされている(“彼はどこにいるの?” 雨を愛する理想的なボーイフレンドの資質を説明したあと、ロニーはこう尋ねる)。フィル・スペクターは「Walking in the Rain」の冒頭で不吉な雷鳴を響かせ、オペラのような雰囲気を演出した。この曲はロネッツ最後のトップ40ヒットとなった。J.D.

Translated by Rolling Stone Japan

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