RINGO TONE、4年ぶりのアルバムで示した曲に寄り添うアプローチ

ー最後の曲「花束」は、アルバムという1つの作品のエンディングのような感じがありますね。曲は一昔前の邦ロックのような感覚もありました。

剛史:やっぱり、自分のルーツである90年代ポップとかロックなどのルーツ全開でできた曲という感じがします。この曲は完成した時から最後かなと思っていたし、メロディも固まっていたのでシンプルにエモーショナルな感じで作ってみようと思いました。花束を大事な人に買っていくって歌詞にしたんですけど、テーマとしては人生の中で大事な人を見つけたことで、その人に自分の人生を捧げる気持ちを花束に喩えて書いたんです。

真史:この曲は剛史の要望でほぼルート弾きなんですよね。意識したところと言えば、イントロとAメロでベースの同じキーでもオクターブが違うところ。Aメロでちょっとオクターブを上げて弾くとか、ちょっとテンションを変えたぐらいですかね。

樋口:ドラムもベースと同じくシンプルめで。たぶん、僕のフィーリングでやると、もうちょっとフィルインとか入れたんだろうなってところも敢えて最後まで抑えて。アウトロの直前が僕的には1番曲の中で懐かしくて熱くなるところだと感じていて。そこだけフィルインをちょっと入れて、強調させて作るようにしました。

ー剛史さんは全体的にリズム隊には抑えてほしかった?

剛史:どっしり感を出したかったんですよ。樋口のドラムも真史のベースもフレーズが動けるタイプなんですけど、下に重心があるみたいな感じを出したいなと思ったときに、あまり動くと中心がハイ寄りになっちゃう感じがして。その代わり、ギターはイントロで掛け合いをやったりして、折り合いをつけましたね。

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