マハラージャンが語る、脱サラして向き合った社会へ示すオリジナリティ

マハラージャン

謎のSSW・マハラージャンが、2021年3月24日にEP『セーラ⭐︎ムン太郎』をリリースしメジャーデビューを果たした。

スーツにターバンを巻いた独特の風貌、謎の男性が映ったジャケット写真など独特のセンスを持つマハラージャン。筆者が初めて彼を目にしたときからその特異性に惹きつけられ、楽曲「いいことがしたい」を聴いてみるとそのファンキーなグルーヴとソリッドなキレのあるサウンド、そしてこれまた独特のセンスが盛り込まれたナンセンスなようで含蓄のある歌詞のギャップで、一気に彼の世界観に引き込まれた。音楽作品としてのクオリティの高さはもちろん、社会人に向いていないと感じて脱サラ、音楽に一層のめり込んだ彼の思想が込められた歌詞に共感する人は少なくないはず。

Apple Music、Spotifyをはじめとする各配信サイトのプレイリストや、全国のFM局ディレクターから大注目の謎の新人「マハラージャン」。そんな彼にインタビューを敢行。いまだ謎の多い彼の音楽との出会いから人となり、最新EPまで余すところなく話を訊いた。



ーまず、マハラージャンさんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

小さい頃、母親がピアノを弾いていた影響でクラシックを聴いていたのと、小学校4年生でトランペットを始めて、中学で吹奏楽部に入ったんです。卒業生を送る会で「テキーラ」という曲を演奏したとき、僕が16小節の長いアドリブソロを弾いたらとても盛り上がって。「自分はこれがやりたいのかもしれない!」と思ったんですけど、その日が金曜日で。学校のヒーローみたいになったんですけど、月曜日になる頃には皆が忘れていて…… 一切触れられませんでした(笑)。

ーあははは。

高校生になっても吹奏楽を続けていたし、音大に行きたいと思っていたんですけどピアノが弾けなくて。音楽は好きだったので、音大の先輩にどうやったら音代に入れますか? って訊いたら、何でもいいからとにかくいっぱい音楽を聴けと言われたんです。それを愚直に守って色々聴き漁っていました。

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