ミスター・ポテトヘッドがジェンダーニュートラルに 反発する保守派の声

一方、ベン・シャピーロのような保守派コメンテーターたちはハズブロの発表を、ポリコレが荒れ狂っているようだと嘲っている。シャピーロはTwitterに「また偏見が圧倒されてしまった」、「ミセス・ポテトヘッドも殺されてしまった。彼女はきっと性別のないプリングルスの缶に取って代わられるだろう」と投稿した。保守派政治ブロガーのエリック・エリクソンは「またしてもボコハラムだ」、「すぐにトイ・ストーリーからミセス・ポテトヘッドを削除するんだろう」とツイートした。さらに、右翼の作家でブイロガーのマーク・ダイスは同様のあまりTwitterに「共和党支持州を脱する時が来た」と投稿した。

共和党支持を辞めるというドラマチックな宣言はさておき、右翼勢力の反応はいつも通りだと言える。結局、昨年Land O’ Lakesが自社ロゴのネイティブ・アメリカンの女性を変更したときも、今月初めにAunt Jemimaが社名とロゴを100年以上前のPearl Milling Companyに戻したときも、騒いでいたのは同じような人たちだ。なぜいい大人たちが、数百万ドル規模のコーポレートブランドのロゴにこれほどの執着を示すのか早急に解明する必要がある。しかし今回のポテトヘッドの変更では、ここで起こっていることはまさに、ハリー・スタイルズが『Vogue』の表紙にドレスを着て登場した際に起こったことと同じだ。白人かつ男性であることからくるパワーの僅かな残滓にしがみついている人たちは、時代遅れのジェンダー観を守るためならば、喜んで死ぬまで闘うだろう。そしてそれが、二人の母親の家庭で育つ三歳の子どもから、自分の家庭に近いプラスチックのポテトの家族を作って遊ぶ機会を奪ってもいいというならそれでもいい。とにかく、今年のクリスマスに新しいポテトヘッドのおもちゃをプレゼントされるだろう全ての子どもたちに祝福を送りたいものだ。

From:Mr. Potato Head Is Now Gender Neutral and Right-Wing Trolls Are Losing It

Translated by Kazuhiro Ouchi

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