ダフト・パンクはなぜヘルメットを被り続けたのか?

2013年、『Random Access Memories』リスニングパーティーより(Photo by Dave J Hogan/Getty Images)

解散することを発表したダフト・パンク。彼らはローリングストーン誌による2013年のカバーストーリーで、フルフェイスヘルメットにこだわり続けた理由を語っている。(※この記事は2013年5月初出)

【画像を見る】ヘルメットを外したダフト・パンクの素顔

ダフト・パンクほど重厚さとおふざけのバランスが取れた音楽活動を送っているグループはいない。彼らは音楽や芸術の進化を高らかに語る一方で、アイザック・アシモフによる80年代のSF小説そのままのキッチュなヘルメットを被っている。



彼らのイメージを担ったロボットのような風貌について、トーマ・バンガルテルはこう語っている。

「僕らはフィクションと現実の境界線に興味があり、架空のペルソナを創造している。クラフトワークやジギー・スターダスト、KISSのようにね。ヘルメットがマーケティングの手段みたいに思われてるみたいだけど、僕らにとっては未来的なグラム表現なんだ」

ロボットの容姿を取り入れたことで、トーマとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストは、観客を惹きつける力を発揮することができた。「僕たちはパフォーマーでもモデルでもない。僕たちの素顔を見ても楽しくないだろう」とギ=マニュエルは皮肉を込めて言う。

Translated by Rolling Stone Japan

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