米俳優の虐待問題、「つい手が出てしまう」と語った根深い病根

ラブーフの声明

ラブーフは2020年9月、とある男性の帽子を無理やり奪おうとしたとして、暴力行為で逮捕・起訴された(2017年にはジョージア州で暴力行為と公衆酩酊により逮捕された後、公務執行妨害1件で有罪を認め、保護観察処分と社会奉仕の判決を言い渡された)。2015年にはエンターテインメント・ウィークリー誌が、当時結婚していたイギリス人モデルのミア・ゴスとドイツで口論になり、怒ったミアが車で走り去るという一件を報じている。「女性に手をあげたり、殴りたいわけじゃない。でもつい手が出てしまうんだ」と、当時ラブーフは友人らに語っていたそうだ。のちに地元新聞にも、「あのままあそこにいたら彼女を殺していただろう」と語っている。この件に関しては警察沙汰にはなっていない。本人も過去に自らの行動を謝罪し、こうした諍いの原因はアルコール中毒を抱えているせいだと述べた。

ラブーフの代理人にコメントを求めたが、返答はなかった。だがラブーフはニューヨークタイムズ紙に宛てたメールで、訴えの内容を認めている。「自分の行動が彼女たちにどんな思いをさせたか、他人に語るような立場ではありません。アルコール中毒と暴力に関して弁明の余地はなく、自分を正当化するばかりです。私は長年、自分や周りの人々にひどい仕打ちをしてきました。親しい人たちを傷つけたこともあります。そうした過去を恥じるとともに、傷つけた方々にお詫び申し上げます。これ以上他に言うことはありません」

【画像】「性奴隷」の実態を証言したカルト集団の元女性幹部たち(写真6点)

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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