課金制プラットフォームで2億円を稼いだセレブ、古参の性労働者が大激怒の理由

2019年、ファッションアウォードでのベラ・ソーン(Photo by k Aldama/picture-alliance/dpa/AP)



OnlyFansのメインストリーム化に対する「怒り」とは?

OnlyFansのクリエイターは、カメラマン、マーケッター、ソーシャルマネージャー、会計士、技術サポートチームをすべて1人でこなさなくてはならない。その結果、かなり手間を要することもある。手っ取り早く稼ぐにはヌード画像をOnlyFansに掲載すればいい、という考えは、社会の女性蔑視や売春への偏見にもつながる。「(売春反対とか)女性蔑視の意見に凝り固まった人たちが普段の会話でOnlyFansを話題にし始めると、今まで以上に私たちを攻撃する口実を社会全体に与えることになる」と、パフォーマーのJane Wildeも言う。

OnlyFansのメインストリーム化に対する怒りは、競合への不安にもある程度原因があるだろう。同プラットフォームの人気があまりにも短期間で爆発したため、市場が飽和状態になってしまったと懸念するセックスワーカーも多い。パンデミック中に収入が減ったというセックスワーカーもいる。以前ローリングストーン誌が報じたように、OnlyFansがセックスワーカーを締め出しにかかっている問題もある。OnlyFansは否定しているが、一部のセックスワーカーの話では、同プラットフォームのマーケティングにも反映されているという。「OnlyFansはセックスワーカーをホストしていることを宣伝しなくなりました。フィットネストレーナーとか、新進気鋭のシェフとか、モデルとかばっかり」とSoloは言う。「私たちの稼ぎの20%をきっちりもらっていくくせに、私たちの存在は認めようとしないんです」

だが悲しいかな、セレブの参入をセックスワーカーが問題視する最大の理由は、彼らが売春につきものの社会批判やバッシングを受けることなく、プラットフォームの甘い汁を吸っていることだ。「セレブユーザーは私たちが味わっている偏見を一度も直面せずに済んでいる」。セックスワーカー兼ライターで、Peepshow Podcastの共同司会でもあるJessie Sageはこう言う。「私たちが耐え忍んでいる非難を味わわずして、私たちが育てたプラットフォームで儲けているのよ」

GoFundMeでセックスワーカー共済基金を立ち上げたFKA・ツイッグスのような有名人とは違い、ソーンがOnlyFansでの収益をセックスワーカー支援に充てると公言することはなかった。代わりに、自ら運営する製作会社とチャリティに充てるつもりだと述べた。「セレブがずけずけプラットフォームに乗り込んで、セックスワーカーの境遇には目もくれず、途方もない大金を稼ぐのを見てると、まさにしっぺ返しを食らった気分だわ」と、セックスワーカーでOnlyFansのコンテンツクリエイターAussie Rachelも言う。

Translated by Akiko Kato

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