ハーヴェイ・ワインスタインの有罪評決を徹底解説

2020年2月24日、陪審評議を受けにNYマンハッタン裁判所に現れたハーヴェイ・ワインスタイン被告(Photo by Seth Wenig/AP/Shutterstock)



評決に対する人々の反応

#MeToo運動の一環として、セクハラで告発された人物でも特に有名なワインスタイン被告の評決に、人々はすぐに反応した。#MeToo運動の先駆者タラナ・バーク氏はTwitterで「証言した被害者」と「反省の色が全く見えないハーヴェイ・ワインスタイン被告に有罪判決を下した」陪審に感謝の意を示す声明文を発表した。

「性暴力は監視されていない権力の周りで蔓延るということを、今回の件は私たちに思い出させました」とバーク氏は声明文の中で語った。「これはハリウッドだけに限った話ではなく、私たち全員の日常、そして全世界でも同じです」

マンハッタン地方検事のサイラス・R・ヴァンス・ジュニア氏は記者会見で、ワインスタイン被告は今回の評決でついに自らの罪の責任を負うことになったと語った。「様々なリスクを背負いながらも、勇気を出して表に立ってくださった女性たちのおかげで今回の結果に至りました」とヴァンス氏。「ワインスタイン被告は自身の権力を振りかざし、被害者を脅し、レイプし、暴力を振るい、騙し、辱め、黙らせた残忍な性加害者です」

しかし、全員が評決に満足したわけではない。ビル・コスビー被告の代理人アンドリュー・ワイアット氏は、隔離されていない陪審による裁判で「公平な判決を」受けられる「わけがない」と述べた。82歳のコスビー被告は2018年4月に加重暴行3件で有罪判決を受け、現在までペンシルベニア州の刑務所で服役している。

今後の予定:ワインスタイン被告のロサンゼルスでの公判

ワインスタイン被告はロサンゼルスでも強姦、強制わいせつ、性的暴行の容疑で起訴されている。これらで有罪判決を下された場合、最長28年の禁固刑を受けることになる。全ての起訴は2013年2月に被害を受けたという匿名の女性2人からの告発によるもので、どちらも24時間以内に起きた事件だ。2013年2月18日、ワインスタイン被告はイタリア人のモデル兼女優のホテルの部屋に押し入り、レイプした後、その晩にビバリーヒルズのホテルで別の女性を風呂場に追い詰め、胸を掴んで自慰をしたと告発されている(被告は全て否認)。

「被告が権力を振りかざし、被害者たちに近づき、このような暴力的な犯行に及んだと、証拠が証明してくれると信じています」とロサンゼルス地方検事のジャッキー・レイシーは2020年1月6日の声明文で述べた。ロサンゼルス地方検事局がローリングストーン誌に提供した情報によると、ワインスタイン被告のロサンゼルスでの初公判の日程は決まっていない。

Translated by Mika Uchibori

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