Tempalay、東名阪ツアー初日で魅せた「えげつない熱量」

彼ら4人は、ステージ上でほぼ1列に並び演奏している。独特なバンドサウンドを成立させているのは、言わずもがな4人のハイレベルな演奏だ。時に自由に踊るようなステップを踏みながら様々な音色のギターを操り、同時に伸びやかなハイトーンボイスを響かせるフロントマンの小原、個性的なメンツの中でも埋もれない存在感のあるベースで楽曲の芯を組み立てるKenshiro、自由で前向きなグルーヴを確実に生み出していくドラムのJohn Natsuki、そしてDJやシンセやドラムパッドなど様々な楽器を使いこなし楽曲の世界観の細部を多彩に表現するAAAMYYY。意識的に作り上げられた絶妙な音の分離感や明瞭で立体的なサウンドが楽曲の世界観を1mmのズレもなく作り上げているのだ。


小原綾斗

Kenshiro

John Natsuki

AAAMYYY
ある曲の間では、小原が「楽しくなってきましたね。O-EAST完売でございます。今日から外に出ますので、 “おめかし”して参りました。」と言っていた。もちろん見た目のことも言っているのだろうが、Tempalayとしてステージを作り上げる=おめかしをしてきたという意味も込められていたのではないだろうか。

中盤になると、落ち着いた余裕のある楽曲の演出へ。リラックスした4人のプレイに会場も一体感を増して揺らしていた。「あけましておめでとうございます!」という挨拶から始まったMCでは、小原と藤本のテンポの良い掛け合いに会場から暖かい笑いが生まれる。コロナウイルスの流行もありマスクをつけた観客が多いことにも触れつつ、「それでも来てくれてありがとう!」と締めた。

そして、「このMC革命的ですね!」という前振りから入った楽曲「革命」の轟音から勢いよく後半戦がスタート。「テレパシー」のAAAMYYYのラップパートでは、それまでクールにパフォーマンスしていた彼女がステージの客席近くまで体を乗り出し、熱いコールアンドレスポンスで会場を大きく盛り上げた。

https://twitter.com/tya__han/status/1231482736335941634

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE