ヘイトグループの実態は「街のごろつき集団」なのか?

2019年8月14日、ニューヨーク州マンハッタンの高位裁判所に出廷するマックスウェル・ヘア被告とジョン・キンズマン被告 (Photo by Jefferson ​Siegel/The New York Times (2))



Proud Boysの主張と今後の予測

SPLC情報担当責任者ハイジ・バイリック氏はローリングストーン誌の取材に対し、キンズマン被告とヘア被告が「責任を問われた」ことを嬉しく思うと述べた。また、ドワイヤー判事が両被告の行動を適格に判断し、「過去に路上での暴力行為が引き起こした結果について」の判事の発言は、Proud Boysがもたらす大きな脅威が真剣に受け止められていることを示している、と述べた。

公判は「(Proud Boysにとって)大変な屈辱でした。彼らは実際の事実にも関わらず、自分たちは平和的集団で、ヘイトグループではないと主張していましたから」とバイリック氏。判決でのドワイヤー判事の発言は「彼らが単なる街のごろつき集団だということ」を暗に仄めかしている。

マキネス氏は昨年公式にリーダーを辞任しているものの、今も暗号メッセージアプリTelegramで積極的に活動している。火曜日にはキンズマン被告とヘア被告の判決にも言及した。メッセージの中でマキネス氏は、ヘア被告とキンズマ被告は「待ち伏せ攻撃」を受けたため自己防衛で行動したのであり、「エリート集団」の「駒」に利用されたのだと主張した。また、メディアが反Proud Boysの風潮をはびこらせていると非難した上で、公判を取材した6人のジャーナリストを名指しし、判事の判決を左右したと責めた。

マスコミ攻撃も含め、Telegramで「被害者発言」を展開するマキネス氏の試みは非常に危険だ。「2人の人生をダメにした張本人だと彼らが思う人物に対する嫌がらせや脅迫」を煽る意図で行われているのは明らかです」とカトナー氏は言う。

判決がProud Boysのメンバーを勢いづけるのではないか、マキネス氏のメッセージが引き金となってさらなる暴動が起きるのではないか、という質問に対し、バイリック氏は何とも予想しがたいと答えた。「他のグループの場合、比較的穏健なメンバーが脱会したり離散していくのを見てきましたが、そうした穏健派が集団の中に残っている場合、さらに強硬化するケースが多々あります」と同氏。「Proud Boysの今後については、まだ様子見の状態ですね」

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE