カート・コバーンのカーディガンが再びオークションに、高まるロックへの投資

カート・コバーンが『MTVアンプラグド』で着用したカーディガン(Frank Micelotta/Getty Images)


「ロックンロール関連の記念品は、いまでは投資の様相を呈しています」とジュリアン氏は語る。「単なるコレクター市場ではなく、投資市場なのです。2015年にこのカーディガンを購入した人は、投資として買っています。カート・コバーングッズが史上最高金額で取引されているいま、人々はこうしたグッズを売りはじめています。我々は、当初の倍以上の金額で売れることを期待しています。こうした状況を私は“芸術の新市場”と呼んでいます。人々はますますポップカルチャー、とりわけロックンロールに投資しています。自らのコレクションをより多彩にするための手段なのです」。

2015年のオークション同様、カーディガンには出どころの証明として、娘フランシス・ビーン・コバーンのベビーシッターで、コートニー・ラブの親しい友人だったジャッキー・ファリーさんによる直筆文書が付属する。1994年にコバーンが亡くなると、ラブはこのカーディガンをファリーさんにプレゼントしたのだ。

2015年のオークションでこのカーディガンを落札した人物が誰であるかは不明だが、購入者はコバーンファンのビジネスマンである、とジュリアン氏は明かした。ファンであるにもかかわらず、購入者はカーディガンをふたたびオークションにかけるつもりだった。「その方は、それが投資であり、しかるべきタイミングが来れば、また我々のオークションを訪れる、と話していました」とジュリアン氏は述べた。

ジュリアン氏が主催しているLive’s Icons and Idolsオークションには『イン・ユーテロ』期のツアーでコバーンが使っていたカスタムメイドのギターも出品予定。それがコバーンのお気に入りだったことを証明する、ラブの直筆文書も付属する。ターコイズブルーのボディに赤いまだら模様のピックアップカバーが付いたレフトハンドモデルのフェンダームスタングの予測金額は、30万ドル(およそ3200万円)から50万ドル(およそ5400万円)だ。

10月25日から26日にかけて開催されるオークションには、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、アレサ・フランクリン、エリック・クラプトンなどのアーティスト直筆の歌詞も出品される。「いとしのレイラ」の草稿も含まれる予定だ。2019年のはじめには、コバーンがニルヴァーナ最後の写真撮影で着用したセーターがオークションにて7万5000ドル(およそ800万円)で落札されている。

Translated by Shoko Natori

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