ジョーダン・ピールが語る、リメイク版『ブレイド』の監督になりたくない理由

「既存の多くの実写化映画がそうであるように、映画でも本でもなんでもいいけど、幼い頃に観たり読んだりして、頭のなかで思い描いていた世界が目の前で現実になるのは、子どもにとって夢なんだ」とピールは語る。「それは映画製作者の夢だ。でも、自分に与えられた時間は限られている気もするし、語りたいストーリーだってたくさんある。だから、あまりしっくりこないんだ」ピールは一呼吸置くと、強調するように言った。「(映画の実写化は)正しいことのように思えない。」その言葉はさておき、後になってピールは「アメコミやグラフィックノベルは好きだ。だからといって根っからのファンを自称するのは違う気がする」と話してくれた。

だが、映画監督としてではないにせよ、ピールがリメイクに参加した前例はいくつかある。ピール率いるMonkeypaw Productionsのチームは近年『トワイライト・ゾーン』のリメイクを手がけただけでなく、1992年の名作ホラー『キャンディマン』の“スピリットを引き継ぐ続編”にだって取り組んでいる。ピールは同作の脚本をヴィン・ローゼンフェルドと共同で執筆し、映画監督ニア・ダコスタのもとで8月から撮影を開始する。「『キャンディマン』はお気に入りの映画のひとつなんだ」とピールは言った。「映画監督として、既存映画のリメイクをするなら『キャンディマン』みたいな作品がいいな、と思ってた。ストーリーの語り方には手を加えるけど、監督としての冒険的な試みはオリジナル作品にとっておこう、みたいな感じさ。ほかにどう説明していいかわからないな」

『アス』、『ゲット・アウト』、ピールの人生とキャリアについてもっと詳しく知りたい方は、ローリングストーン誌のピールの特集インタビューの完全版をチェック。

Translated by Shoko Natori

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