トランプ政権、第二次世界大戦時の強制収容所施設に児童移民を収容

2019年5月29日、メキシコから入国を試みて捕らえられた102人の不法移民とともに、アメリカ国境警備局マッカレン支部行きのバスを待つ家族たち。(Photo by Jabin Botsford/The Washington Post/Getty Images)



資金面以外にも問題は山積みだ。先月末、保護者の同伴なしでやってきた2500人近い未成年が、収容所に移送されるまで72時間以上も国境警備隊に拘束されたが、当局ではこれを連邦法違反としつつも、理由に関しては意見が一致していないようだ。国土安全保障省のケビン・マカリーナン長官代理は報道陣に対し、規定よりも長い時間子供たちを拘束したのは、収容施設のベッドの数が足りなかったためと釈明した。保健福祉局のウェバー報道官はこれに反発。「シェルターにベッドの空きはあります。国土安全保障省による移送手続きの際には、UAC(保護者のいない児童移民)を受け入れる準備はできています」と報道陣に述べた。

グアテマラからやってきた16歳の少年カルロス・ヘルナンデス・ヴァスケス君は先月、国境警備隊の収容施設で6日間過ごした後、死亡した。

こうした国境での不手際が報道されることは、次第に日常化しつつある。今月初めにNBC ニュースが報じたところでは、昨年7月に引き離された移民の家族の再会が頓挫した際、5~12歳の児童移民37人がワゴン車で一夜を過ごさねばならなかった。彼らの大半はテキサス州の熱波にさらされながら、24時間近く車内で過ごしたという。

トランプ政権による児童移民の不当な扱い以外にも、この数週間恐ろしい後日譚が報道されている。CBSニュースは先月末、政府の保護下にあったエルサルバドル出身の10歳の少女が昨年9月に死亡していたことを報じた。トランプ政権下で亡くなった子供の移民はこれで6人となった。もっとも最近の例はヴァスケス君だが、彼は規定の2倍近い期間を国境警備隊の保護下で過ごした結果、インフルエンザに似た症状を患った。

彼の死が報道される数時間前、マカリーナン長官代理は議会から、国境警備隊の保護下にある子供たちは全員医師の診断を受けているかと質問された。彼の答えはただ一言「いいえ」というものだった。

Translated by Akiko Kato

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