ルエルが語る音楽遍歴と作曲のこだわり、「普通の16歳」でいるための方法

ルエル、2019年3月19日に渋谷WWWXで撮影。(Photo by Kayoko Yamamoto)

「君は素晴らしいシンガーだ。若手男性シンガーとして聴いた中では最も素晴らしい声を持っている、ほんと驚きだよ!」

あのエルトン・ジョンから最大級の賛辞を送られ、地元オーストラリアの音楽賞「ARIAアワード」では「今年最もブレイクしたアーティスト」に史上最年少で選出されるなど、2017年のデビューからたった2年で世界的な注目を集めているシンガー・ソングライターのルエル。その、モデルばりのイケメン&長身に油断していると、むせび泣くようなソウルフルなハスキー・ヴォイスに瞬殺されるだろう。幼い頃からブラック・ミュージックに親しんできた彼の、16歳とは思えぬその表現力にはただただ下を巻くばかりだ。

すでに2度のサマーソニック出演を果たし、今年3月にも単独ツアーのため3度目の来日を果たしたルエル。Rolling Stone Japan初登場の彼に、音楽遍歴やソングライティングにおけるこだわり、若くして注目を集めていることへの戸惑いなど、率直に話してくれた。

─聞くところによると、お父さんが昔のソウルやR&Bの作品を聴かせてくれたそうですね?

ルエル:うん。ビル・ウィザーズ、スティーヴィー・ワンダー、デイヴ・ブルーベックのような古いソウルやジャズ、新しめだとエイミー・ワインハウスやジェイムス・ブレイク。父はケンドリック・ラマーまで聴くんだよね(笑)。本当に色んな音楽を教えてくれた。そこから自分でも掘っていくようになったよ。

─主にブラック・ミュージックを聴いているのですか?

ルエル:そう。他のジャンルと比較したとき、ソウルや R&Bは内側から湧き出るエモーションがまるで違うと感じるんだ。これほど自分の心に訴えてくれる音楽って、他にないんだよ。子供の頃からそう思ってたし、ずっとソウルフルに歌いたくて模倣してたよ。作る音楽にしてもそうだね。ブラック・ミュージック以外……例えば、いわゆるエレクトロ〜ダンス・ミュージックやロックミュージックは、そこまで真剣には聴いてないかも。良質なポップ・ミュージックは聴くけどね。

─8歳から曲を作り始めたと聞いたんですが、それもお父さんの影響?

ルエル:まあ、8歳の頃に作ってた曲っていうのは、家の中で何となく作った本当にしょーもない内容だったんだけど(笑)、書き続けているうちにどんどん上達していったよ。本格的に作り始めたのは12歳の頃かな。父の薦めで、色んなコンポーザーとライティング・セッションをするようになったんだ。最初に組んだ相手はシーフだったんじゃないかな。今も僕のメイン・コラボレーターで、「Golden Years」や「Don’t Tell Me」「Dazed & Confused」も彼と一緒に書いている。僕のことを一番よくわかってくれている人だね。ただ、時には視点を変えて作ってみたいという意味でも、他のコンポーザーやプロデューサーと組むのも好きなんだ。


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