ウィーザーのリヴァースが語るグラミー賞、グレタ・ヴァン・フリートとロックの殿堂

ー今回の授賞式では、どんなことを企んでいますか?

そうだな、一度行ってるから、前よりも気が楽だ。雰囲気はわかってるからね。早めに到着して、バンドと一緒にでかいホールの中に座って、賞を待つ。賞を逃すと、おかしなもので、ちょっとがっかりする。賞が取れないだろうって最初からわかっててもだ。そのあと外に出て、ほかのバンドを見つけたら挨拶する。楽しいもんだよ。受賞者におめでとうと言って、また中に戻って、パフォーマンスを見る。そのあとディナーに出かける。目くるめく一夜だろ。

ー最優秀ロックアルバムにノミネートされたほかのバンドをどう思いますか? グレタ・ヴァン・フリートや、フォール・アウト・ボーイ、アリス・イン・チェインズ、ゴーストらと賞を争うわけですが。

グレタ・ヴァン・フリートには1曲、すごいのがあるよな――あまりにもすごいんで、カバーかと思ったぐらいだ。それでWikipediaで調べたら、彼らの曲だっていうんで驚いたよ。彼らもこの部門にはドンピシャだね。まさに、ザ・ロックンロール。それに対してウィーザーは、結成当時からずっとアンチ・ロックのスタンスだったからね。俺たちもロックをこよなく愛しているんだけれど、同時にロックのカテゴリーにはそぐわないんだよ。

ーグレタ・ヴァン・フリートも批評家から手痛い目に合っています。彼らの気持ちがわかりますか?

彼らは極端にほかのバンドに似てるっていうので批判されてるんだよな。俺たちにはそういうのはなかった。もっとも、「ストーン・テンプル・ピクシーズ」って呼ばれたことはあったけど。たしか最初のツアーの時、地元の新聞かなんかだと思う。あれにはめちゃくちゃ傷ついた。

ー『ブルー・アルバム』は5月で25周年を迎えます。つまり、ウィーザーが今年ついにロックの殿堂入りの対象となるわけです。狙っていますか?

もちろんさ! スコットはカーズの時(2018年)にロックの殿堂の授賞式に行くチャンスがあったんだ。あいつも一時期、カーズにいたからね。また願ってもない幸運が訪れるとしたら、ロックの殿堂がそうだ。1994年にデビューした中には他にもビッグなアーティストが2~3人いるのは知ってるし、奴らのほうが俺たちより先に選ばれるかもしれないけど。でも、まだわからないぜ。

Translated by Akiko Kato

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