中川翔子×AC部 すり減らない「面白さ」を生み出す術

写真左から、AC部の板倉俊介、中川翔子、AC部の安達亨(Photo by Shuya Nakano Styling by Aya Omura Hair and Make-up by Toh)©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード ©AC部



板倉:口の形は、いろいろ試している中で出てきたんです(笑)。僕、扁桃腺がすごく弱くて、すぐ痛めちゃうんですよ。なのでよく鏡を見てチェックするんですけど、扁桃腺って身体の中ですごく弱い部分だと思っていて、それが身体の外に出ている状態にしたら、見ていてすごく不安になってくるんです(笑)。それで、「あ、これはいいかも」って採用したんですよね。

中川:敢えて不安を掻き立てるものを見せているわけですね。しかも、原作を完全にぶっ壊すんじゃなくて、微妙に残しているところがさらに不気味なんですよ(笑)。

安達:そこは、敢えてやっていますね。微妙なところを突くと不安な感じが出るというか。あの口の部分ってオリジナルもすごく強烈なインパクトがあって、あれを描くことによって割となんでも可愛くなっちゃうんです。それで、どうしようと思っていじっているうちに、あそこまで変形していったんですよね。「のどちんこを2つにしてみよう」「クチビルの上に扁桃腺を描いてみよう」みたいな。

中川:なるほど。「ボブネミミッミ」は絵もそうなんですけど、声も病みつきになります。声も2人でやっていらっしゃるんですよね?

安達:はい。声優としての教育を全く受けていないのですが(笑)。

中川:だからこそ出せる味なんですよね。ちなみにポプ子が板倉さんで、ミミ美が安達さんで合ってますか?

板倉:ほぼそうですね。

中川:「ほぼ」なんですね(笑)。でも話しているときと、声が全然違う! あの声ってすごく真似したくなるっていうか。発明だと思うんですけど、ちょっとやってもらってもいいですか……?

板倉:「(ポプ子の声で)流行るかな?」

中川:あははは! すげえ、ポプ子だ!! ありがとうございます。

安達:以前から自分たちの作品に自分たちで声を当てていたんですけど、板倉の声がすごく良くて、彼の声が入っただけで面白くなるんですよね。なので作画に行き詰まったときは、とりあえず板倉の声を入れてみてました(笑)。

中川:その声は宝物ですね。でも、扁桃腺が弱いなら気をつけてください(笑)。あと……ピピ美ちゃんの「オイ!」っていうツッコミもやってもらっていいですか?

安達:「(ピピ美の声で)オイ!」

中川:うわああ!(笑) すごい、ありがとうございます。文字に起こしづらいこといろいろやらせちゃってすみません(笑)。でも、本当にお2人ともいい声をお持ちだと思うんですけど、公開アフレコとかやったことありますか?

板倉:アップルストアでやったことありますね。

中川:え、アップルストアで!? なんでなんで!?

安達:アニメのワークショップです。「Adobe After Effects」というアニメーションを作るソフトの本を、AC部で出したことがあってそのプロモーションだったんです。Photoshopを使ってその場で描いて、それをAdobe After Effectsに取り込んで、声もそこにはめてアニメを作るっていう。一連のアニメ制作の作業をやったんですよね。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE