LA近郊の森をぶらぶら歩きながら、電話をかけるジェイデン。2017年のアルバム『Syre』をギターアレンジでリメイクした『Syre:The Electric Album』も完成間近。最終レコーディングの合間をぬけて、一息ついているところだ。彼いわく、今回のアルバムはジミ・ヘンドリックスや『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から影響を受けたと言う。「インターネット世代に捧げる現代版サイケデリック・ロックってとこかな」。また彼は、本人いわく“徹底的なガチのラップアルバム”の『Erys』も制作中。さらに、父親と立ち上げたエコフレンドリーな飲料会社「JUST Water」を代表して、再生プラスチックに関する会議にも出席している。
この時の会話から数日後、彼はニューアルバム『Syre: The Eelectric Album』を、Instagramへの連続投稿という形でリリースした。これもまた、ジェイデン・ワールドにあふれるロマンチックな矛盾。20歳の誕生日である7月8日にアルバムをリリースしたことからも、10代の自分を脱ぎ捨てようとする彼の意図がうかがえる。「アルバムを出すたびに、どんどん若返っていくんだ」とジェイデン。「20歳になんてなりたくないよ! 20歳って、なんだかスーツを着なきゃいけない気分だろ。そんなのごめんだ。だからこれからは、心の中で、自分はまだ19歳だって言い聞かせるんだ」